じつは縁が深かった 北斎と龍の関係 | 信州小布施 北斎館

じつは縁が深かった 北斎と龍の関係2024年1月12日

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

さて、今年は辰年。じつは、北斎も辰年生まれということを知っていますか? それもあってか、十二支の中で唯一想像上の生き物である龍を、作品の中で数多く描きました。

 

 その集大成ともいえる作品が「富士越龍」です。北斎が亡くなる数ヶ月前に描かれ、北斎最晩年の作品であったといわれています。天を仰ぎ、上へ上へと昇っていく一匹の龍。年齢を重ねてもなお、絵師として「神の域」を目指し続けた、北斎の精神性を表した作品であるといえます。

「富士越龍」


開催中の企画展「浮世絵いろは」の開催期間中、こちらの作品もご覧いただくことができます。北斎館が収蔵する作品の中でも人気が高く、お問い合わせをいただくことが多い作品です。

 今回は龍を題材にした作品の他にも、新年の幕開けにふさわしい作品たちを展示しています。こちらの『富嶽百景』もそうした作品の一つです。

『富嶽百景』二編
※右側に富士山、中央に雉を捕らえた鷹、その後ろに茄子が描かれている。


初夢に見るとよいとされる一富士二鷹三茄子をはじめ、日本には古くから縁起がよいとされるものがあります。これらの縁起物には、不老長寿、子孫繁栄、五穀豊穣など、人々の願いが込められています。きっと北斎もそんな願いを込めて、縁起物を描いたのかもしれません。北斎が描いた福を呼び込む絵の数々、ぜひお楽しみください。


知られざる至極の木版画 摺物
▼会期:2023年11月18日(土)〜2024年1月14日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(日)
(※1月1日は時間短縮開館 午前10時~午後3時まで)
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)

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