肉筆画Paintings
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富士越龍
ふじこしのりゅう北斎晩年の作で絶筆とも言われています。富士山を描くことに力を注いだ北斎は最期に富士山を描きました。
黒雲を巻き上げながら富士を越え天高く登っていく龍。北斎は自分自身の最期を龍にたとえ、天を目指す姿を描いたのかもしれません。
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白拍子
しらびょうし白の狩衣に真っ赤な緋袴をまとい、金の烏帽子をつけたこの男装姿の白拍子は、源氏物語に登場する源義経との悲恋で有名な静御前と思われます。
腰に大太刀を携え、手に扇を持って立つ姿からは凛々しさと艶めかしさが伝わってきます。
北斎が為一を名乗った60代頃の作品です。
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菊(双幅)
赤や黄色、青といった様々な種類の菊が菊が描かれています。
この作品は二幅の掛け軸が一対となって一つの作品となっており、その豪華な姿は見るものを圧倒させます。
菊を立体的に見させるグラデーションを使った描法は、まるで本物の菊を見ているかのような感覚に陥らせます。
※肉筆画の作品展示の内容は時期により変更になることがございます。
展示場所
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③第二展示室(肉筆展示室)
④第三展示室(肉筆展示室)和風の展示空間に北斎の掛軸や額装などの肉筆画を展示しています。北斎は90年の生涯で美人画・花鳥画・ 風景画など多くの作品を残しており、青年・壮年・老年期と画業の変遷がうかがえます。
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