北斎研究所とはHokusai institute
北斎研究所趣旨
小布施町は、晩年の葛飾北斎が数度にわたり逗留し、終生の大作である東町と上町の祭屋台天井絵を描き遺した「北斎にとって特別な町」です。また、天井絵制作にあたっては、髙井鴻山をはじめとする豪農商や町民の協力があったものと思われます。昭和51年(1976)11月に開館した北斎館が30周年を迎えた平成19年(2007)7月、北斎館理事長を北斎研究所長とし、地域の研究者や北斎館学芸員らを研究員として、以下の目標を掲げて北斎研究所が設立されました。
(1) 小布施にのこる北斎晩年の作品等とともに、北斎の生きた時代、北斎が斯界に与えた影響、北斎の実像などを明らかにする。
(2) (1)に記されるような豪農商文化を育んだ小布施をはじめとする地域について研究する。
(3) 研究結果について、発表会や研究紀要などをとおして地域に還元し、また意見などを聞く機会とする。
北斎研究所はこれまで毎年度ごとに研究紀要の発刊を目指し、平成31年(2019)3月、これまでに全11冊刊行したところです。それぞれ研究発表会により報告してきましたが、今般「北斎館ホームページ」にも北斎研究所『研究紀要』についてとりあげ紹介することといたします。
記述・内容等不十分なところが多々あるかと思いますが、ご意見などをいただきながら、北斎研究所の研究活動を高めていきたいと考えております。
2019年3月 北斎研究所研究発表会の様子
研究紀要
北斎研究所研究紀要は、葛飾北斎研究と小布施の地域史研究を模索し、地域史、美術史、近世史などあらゆる研究対象から研究成果をまとめたものです。
各紀要をご覧いただくと、目次と一部研究の試し読みができます。
また、北斎館ホームページ「SHOP OF HOKUSAI」からご購入いただけます。