上町祭屋台Kanmachi-matsutiyatai

概要

上町祭屋台

この屋台は鴻山が私財を投じて造り上げたもので、飾り舞台には、中国宋時代「水滸伝」に登場する軍師、皇孫勝と天空を舞う龍の木彫が置かれている。

上町祭屋台も長野県宝に指定されている。

男浪図・女浪図

男浪図女浪図

上町祭屋台天井絵「怒涛」図の「男浪」「女浪」二面と屋台の装飾は、弘化二年(1845)から翌三年にかけて北斎によって制作された。怒涛図の四周を彩る縁絵は、北斎の下絵を基に鴻山が彩色している。

男浪図 額絵部分

男浪図 額絵部分

皇孫勝・応龍

皇孫勝

皇孫勝

像様は、正面から見ると、奇岩座の上に膝を屈して座し、右足を垂下して踏ん張り、右手に握った剣を垂直に立て、左手は剣の切っ先に添え上体を右に捻るようにして、四方ににらみを利かせている。頭上には、応龍が翼をひろげ宙を舞う。

応龍

応龍

屋台二階中央の虹梁の下に取り付けられ、体をくねらせ翼をいっぱいにひろげ、左に旋回しようとした瞬間を見事に表現しています。頭部は黄金色、体躯は尻尾まで濃緑と金の鱗と棘で覆われ、濃緑で金の鱗の翼を蝙蝠の翼のようにひろげています。

妻飾り

妻飾り

前部唐破風下に妻飾り
後方 黄龍
後部唐破風下に妻飾り
黄金色応龍

欄間

  • 前部 二重虹梁の上(前表)「仙人と龍」

    前部 二重虹梁の上(前表)「仙人と龍」

  • 後部 二重虹梁の上(後表)「弁天、唐子、仙人」

    後部 二重虹梁の上(後表)「弁天、唐子、仙人」

  • (前表)「桜に金鶏のつがい(裏)」

    (前表)「桜に金鶏のつがい(裏)」

  • (後表)「紅白菊に籠(裏)」

    (後表)「紅白菊に籠(裏)」

  • (東前)「紅白牡丹」

    (東前)「紅白牡丹」

  • (西前)「紅白牡丹に小禽」

    (西前)「紅白牡丹に小禽」

  • (東後)「鶏つがいと朝顔(裏)」

    (東後)「鶏つがいと朝顔(裏)」

  • 「矮鶏(ちゃぼ)のつがいに朝顔垣(裏)」

    「矮鶏(ちゃぼ)のつがいに朝顔垣(裏)」

展示場所

上町祭屋台展示場所 第四展示室

④第四展示室(祭屋台展示室)

第四展示室(祭屋台展示室)では、北斎筆の天井絵が描かれた二基の祭屋台(長野県宝)を収蔵展示しています。東町祭屋台の「龍」「鳳凰」は天保15(1844)年北斎85歳、上町祭屋台の「男浪」「女浪」の怒涛図は弘化2(1845)年北斎86歳の作品です。なお上町祭屋台には「水滸伝」に登場する皇孫勝と応龍の木像が飾られています。

館内案内へ