知れば知るほど面白い! 奥深い摺物の世界2023年9月8日
北斎館では2023年9月2日(土)より企画展「知られざる至極の木版画 摺物」が始まります。
「摺物」は、浮世絵の中でもあまり馴染みのないジャンルかもしれません。当時の浮世絵の多くが販売用の商品だったのに対して、摺物は注文制作による私家版の木版作品。正月や季節の節目に仲間内で配ったり、襲名披露や唄や踊りの発表会の告知をしたりするために作られました。一般に出回ることはほとんどないため、現代に残るものは少なく貴重な作品群です。
当時の裕福な趣味人たちはお金には糸目をつけず、人気絵師や腕のいい彫師や摺師に制作を依頼しました。そこで、職人たちは顔料を用いずに摺り模様跡をつける空摺(からずり)や金属粉を用いてきらきらと光らせる金銀摺のような高度な技法を作品に注ぎ込みました。
北斎も多くの摺物作品を残した絵師の一人です。北斎が描いた「(夢見る娘)」という作品に目を凝らして見ると、娘の着物や手元にある硯、木に咲いた花が銀色に輝いていることがわかります。
こうした繊細な表現が見られる摺物作品の魅力は、写真などではお伝えしづらいものです。ぜひ実際の作品に目を近づけて、観賞を楽しんでいただければと思います。企画展とあわせて、9月23日(土・祝)、10月7日(土)、11月4日(土)14時〜、学芸員によるギャラリートークも予定しています。よろしければ、こちらもご参加ください。
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「摺物」は、浮世絵の中でもあまり馴染みのないジャンルかもしれません。当時の浮世絵の多くが販売用の商品だったのに対して、摺物は注文制作による私家版の木版作品。正月や季節の節目に仲間内で配ったり、襲名披露や唄や踊りの発表会の告知をしたりするために作られました。一般に出回ることはほとんどないため、現代に残るものは少なく貴重な作品群です。
当時の裕福な趣味人たちはお金には糸目をつけず、人気絵師や腕のいい彫師や摺師に制作を依頼しました。そこで、職人たちは顔料を用いずに摺り模様跡をつける空摺(からずり)や金属粉を用いてきらきらと光らせる金銀摺のような高度な技法を作品に注ぎ込みました。
北斎も多くの摺物作品を残した絵師の一人です。北斎が描いた「(夢見る娘)」という作品に目を凝らして見ると、娘の着物や手元にある硯、木に咲いた花が銀色に輝いていることがわかります。
こうした繊細な表現が見られる摺物作品の魅力は、写真などではお伝えしづらいものです。ぜひ実際の作品に目を近づけて、観賞を楽しんでいただければと思います。企画展とあわせて、9月23日(土・祝)、10月7日(土)、11月4日(土)14時〜、学芸員によるギャラリートークも予定しています。よろしければ、こちらもご参加ください。
知られざる至極の木版画 摺物
▼会期:2023年9月2日(土)〜2023年11月12日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)
▼会期:2023年9月2日(土)〜2023年11月12日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)
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