北斎の世界を楽しく知ろう！2023年8月24日

　コロナ禍以前の生活や行動が戻りつつある今、北斎館でも直接交流する機会を少しずつ増やしていこうとしています。

8月5日には、開催中の企画展「北斎“水族”館へようこそ！」にあわせて、ボトリウム教室を開催しました。ボトリウムとは、ガラスボトルでつくる小さな水槽のこと。この日は、ボトリウム®考案者のてっちゃん先生を講師に迎え、小中学生を中心とした20組がボトリウムづくりを体験しました。


それぞれ砂や水草の配置や色づかいを考えながら、見た目も涼しそうなボトリウムが完成。参加者の中には、「ワークショップをきっかけに初めて北斎館に来た」という方もいらっしゃり、嬉しい機会となりました。

 ７月には、長野市にあるフリースクール「寺子屋TANQ」からご依頼をいただき、生徒たち向けに学芸員がワークショップを開催しました。
 北斎が着物のパターンをデザインした『新形小紋帳』から好きな模様を選んで、プラバンに写してもらいました。写すためにはじっくり絵を観察しなくてはならず、北斎がどう筆を運んだのかを感じられる奥深い作業です。


 さらに、北斎が現代のコンパスのような道具を使って絵を描く方法を指南した本『略画早指南』をもとに、魚の絵を描きました。「こんな風に絵が描けるんだ」とびっくりしていた生徒たちでしたが、絵を描き終えると、その絵をもとに自発的にお話を作り出しました。同じ北斎の絵を元にしていても、個性豊かな絵とそれにまつわる物語が生まれたことに学芸員も驚かされました。

 北斎館では、これからも様々な形で北斎の世界を楽しく知ってもらう機会をつくっていきたいと思っています。また機会がありましたら、ぜひご参加ください。



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