町人文化が花開く 江戸の町を覗いてみよう | 信州小布施 北斎館

町人文化が花開く 江戸の町を覗いてみよう2023年6月9日

 西の京都に対し、東の都「東都」と称された江戸。江戸時代後半には、町人文化が花開き、人口100万人の巨大都市として栄えました。江戸の人々は、四季の移ろいを感じながら名所巡りや、歌舞伎、相撲などの娯楽を楽しんでいたようです。その当時の様子が、浮世絵や書物を通して現代に伝わっています。

 江戸時代の娯楽といえば、歌舞伎。現在の東京都中央区にあたる「境町」には、かつて江戸三座に数えられた歌舞伎の名門「中村座」が歌舞伎小屋を構えていました。当時は人形芝居なども立ち並び、賑やかなエリアだったようです。

『東都勝景一覧』下巻より「境町」


 北斎の師匠であった勝川春章は役者絵の名手。若き日の北斎もこうした芝居小屋に通っては、役者絵を描いていたのでしょう。歌舞伎役者の松本幸四郎と市川高麗蔵を描いた作品も残っています。江戸時代の人々を熱狂させた2人の名優は、現代の歌舞伎界までその名が引き継がれています。

「市川高麗蔵平井権八 松本幸四郎幡幅随長兵衛」


 これらの作品は、企画展『東都遊覧〜北斎と巡る江戸の町〜』でご覧いただけます。北斎をツアーガイドに見立て、浮世絵を通して江戸の名所や町並み、人々の生活の様子をご案内します。江戸の町にタイムスリップした気分を、ぜひ味わってください。


東都遊覧〜北斎と巡る江戸の町〜
▼会期:2023年4月1日(土)~2023年6月11日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


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