北斎も描いた 摩訶不思議なあの場所とは・・・? | 信州小布施 北斎館

北斎も描いた 摩訶不思議なあの場所とは・・・?2023年2月24日

 突然ですが、皆さんは占いを信じますか? 

現代でも、お寺や神社でおみくじを引いたり、テレビや雑誌で星占いを目にしたり、日常の中で占いに触れる機会も多いと思います。

実は江戸時代の人たちも、様々な形で占いを利用していたようです。『北斎漫画』にも、鶏や犬の鳴き方で吉凶を占う方法が描かれています。

『北斎漫画』より「声占」


 さらに、『北斎漫画』には、二人の占い師も描かれています。左側に描かれているのは、哥占(うたうら)。哥占は、弓につけた短冊を選ばせて、そこに書かれた和歌の内容によって占います。

一方、右側には手につげの櫛を持ち、辻占(つじうら)をしている女性が描かれています。辻占は、辻(交差点)の真ん中に立ち、そこを偶然通りかかった人々の声を神の声として聞く占いです。

『北斎漫画』より「歌占と辻占」


当時、辻や橋は異世界に通じる場だと信じられ、橋の際に立って占いを行う橋占も存在していました。また、当時の忍術書などによると、辻や橋下には多くの情報が集まるため、占い師に扮した諜報活動者が常駐していたと言う記述も……!
どちらにしても、様々な人々が行き交う辻や橋は、摩訶不思議な世界と通じていることを感じさせる場所だったようです。

北斎館で開催中の企画展「あなたは信じる? 摩訶不思議」では、北斎が描いた様々な不思議で、怪しい世界をご覧いただけます。ぜひお楽しみください。


あなたは信じる?摩訶不思議
▼会期:2023年1月21日(土)~2023年3月26日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


※こちらのコンテンツは、メールマガジンの内容を再編集してお届けしております。

北斎館からの葛飾北斎に関する特集記事、限定キャンペーンなどの情報配信を受け取りませんか?

カテゴリー:展覧会について

メールマガジン登録e-mail newsletter

北斎館からの葛飾北斎に関する特集記事、限定キャンペーンなどの情報配信を受け取りませんか?