江戸時代の人々を驚かせた 摩訶不思議な生き物とは? | 信州小布施 北斎館

江戸時代の人々を驚かせた 摩訶不思議な生き物とは?2023年2月10日

 北斎館では企画展「あなたは信じる? 摩訶不思議」が始まっています。本展覧会では、北斎が描いた妖怪や幽霊、地方に伝わる怪談、奇談などの摩訶不思議な世界にスポットを当てています。

その中でひときわ目をひくのが、異国風の人物と巨大な象を描いた屏風絵です。今でこそ象は動物園の人気者としてポピュラーな存在ですが、江戸時代は鳳凰や龍と同じような存在として扱われ、当時の浮世絵や宗教画にも多く描かれました。
特に、白い象は普賢菩薩が乗る獣として信仰の対象でもありました。

高井鴻山筆「象と唐人図屏風」


 この屏風絵は、北斎の下絵をもとに高井鴻山が描いた作品です。作者の高井鴻山は、信州小布施の豪農商で、天保の改革によって江戸での制作が制限された北斎を小布施に招いた人物だといわれています。

さらに、北斎自身もこの屏風絵と同じ題材の絵を『北斎漫画』で描いています。迫力のある見た目や大きさの動物である象に、北斎も興味津々だったのでしょう。誇張した象の絵から、当時の人々がどれほど象の大きさに驚いていたかが伝わってきます。

『北斎漫画』より、「象」


ぜひ様々な作品を通して、江戸時代の人々の目にはどんな風に世界が写っていたのか、想像してみていただければと思います。


あなたは信じる?摩訶不思議
▼会期:2023年1月21日(土)~2023年3月26日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


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