北斎が描く! 新編水滸画伝の魅力とは | 信州小布施 北斎館

北斎が描く! 新編水滸画伝の魅力とは2022年11月27日

北斎館では、11月19日(土)より新企画展「絵から読み解く!新編水滸画伝」が始まりました。この企画展では、北斎が挿絵を描いた読本の中でも最長の巻数を誇る大作『新編水滸画伝』をご紹介します。

 『水滸伝』は中国明時代に書かれた長編小説で、宗の時代を舞台に、盗賊団を率いる宋江を中心とした108人の豪傑たちが梁山泊とよばれる天然の要塞に集い、活躍する物語。
日本では江戸時代中期になると、様々な翻訳本が出るようになりましたが、戯作者の曲亭馬琴・高井蘭山が編訳し、北斎が挿絵を描いた『新編水滸画伝』もその一つです。


「画伝」とあるように、それまでの文字が中心の翻訳本とは違い、多くの挿絵が付けられました。中でも、伏魔殿に封印されていた魔物が一気に放出される場面は、北斎らしい大胆な発想力が感じられる一枚です。放射状に放たれる光の中に魔物たちが潜み、それに驚く人々の姿が劇的に描かれています。

巻之一「伏魔殿壊て百八の悪星世に出」


『新編水滸画伝』は全91冊の超大作。今回は、壮大なストーリーを紐解く北斎の絵を多数展示しながら、「水滸伝」の物語を体感していただける展示になっています。
さらに、11月26日(土)午後2時からは、馬琴の研究者である板坂則子先生(専修大学名誉教授)による講演会を開催(詳細は北斎館HPでご確認ください)します。
この機会に、北斎によって視覚化された「水滸伝」の世界をぜひお楽しみください。

絵から読み解く!新編水滸画伝
▼会期:2022年11月19日(土)~2023年1月15日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:2022/12/31
(2023年1月1日は午前10時から午前3時までのみ開館)
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


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