館長インタビュー vol.3『ぜひ見ていただきたい! 館長おすすめの北斎の名品』 | 信州小布施 北斎館

館長インタビュー vol.3『ぜひ見ていただきたい! 館長おすすめの北斎の名品』2022年11月11日

北斎館で開催中の企画展「秋のお宝大放出―北斎館の名品展―」にあわせて、3回にわたってお届けする、北斎館館長・安村敏信へのインタビュー。
3回目となる今回は、安村館長のおすすめ作品を聞きました。


―今回の企画展では、北斎の様々な名品が展示されています。安村館長の個人的なおすすめ作品をぜひ教えてください。

摺物はぜひ見ていただきたいですね。
摺物は、狂歌仲間などの仲間うちで正月や春の節句などの季節の節目に配られた高価な木版画です。お金持ちの商人が作ることが多かったので、北斎などの人気の絵師や腕のいい摺師に製作を依頼していました。摺物コレクションは国内でも少ないのですが、北斎館は珍しい作品を数多く所蔵しているんですよ。

「飲酒金時」


―数も少ないので、他ではなかなか見られない作品ですね。

そうですね。
あと「柳下傘持美人」は、個人的にもとても好きな作品です。初期の北斎が描く宗理風美人の典型のような名品です。北斎の美人画の特徴でもありますが、着物の柄や質感がとても出ていて、北斎の凝り性ぶりが感じられます。

「柳下傘持美人」


―そこにも北斎の探究心が現れているんですね。

探究心といえば、北斎は生涯を通して、波の表現を変容させていくんです。
その最晩年に描いた波が、上町祭屋台の「男浪」「女浪」です。

怒涛図 男浪


これが、80代後半の北斎が到達した究極の波の姿です。
もっと長く生きて、さらに表現を高めたいと願った北斎ですから、さらに生きていたらまた新たな表現を生み出していたかもしれませんね。そうした想像をしてみるのも面白いと思います。

―これらの作品は企画展「秋のお宝大放出―北斎館名品展―」でご覧いただけます。開催期間も残りわずかになりましたが、ぜひお楽しみください。

秋のお宝大放出―北斎館名品展―
▼会期:2022年9月3日(土)~2022年11月13日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


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