秋の北斎館名品展 いよいよ始まります!2022年9月9日
北斎館では、明日より企画展「秋のお宝大放出―北斎館名品展―」が始まります。
昭和51(1976)年に、長野県小布施町に葛飾北斎の専門美術館として開館した北斎館。開館以来、肉筆画を中心に所蔵品を年々増やしてきました。今回は、北斎館がこれまでに蒐集して来た作品群の中から、名品とされるものを一堂にご紹介します。
北斎が最晩年に描いた「富士越龍」も、北斎館のお宝といっても過言ではありません。北斎が亡くなった後に、小布施の豪農商であった高井鴻山がこの作品を入手したのち、持ち主が転々とし海外に流出してしまったところを北斎館が買い戻した名品です。
右下の落款には、「嘉永二己酉年正月辰ノ日 宝暦十庚辰ノ年出生 九十老人卍筆」とあり、そこに記された日付からは北斎が90歳で亡くなる約3ヶ月前に描かれたことが推測できます。
富士山を取り巻くような黒い雲の中を、天に向かって駆け昇っていく龍。その姿は、死を目前にした時期でもなお、絵師として高みを目指した北斎の心境と重なります。
北斎館で展示している肉筆画の中でも大変人気のある作品ですが、作品保護の観点から、展示できる機会が限られてきました。
このような貴重な肉筆画の名品以外にも、版画や版本、摺物などさまざまな形式の北斎の作品を一度にご覧いただくことができます。この機会にぜひお楽しみください。
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昭和51(1976)年に、長野県小布施町に葛飾北斎の専門美術館として開館した北斎館。開館以来、肉筆画を中心に所蔵品を年々増やしてきました。今回は、北斎館がこれまでに蒐集して来た作品群の中から、名品とされるものを一堂にご紹介します。
北斎が最晩年に描いた「富士越龍」も、北斎館のお宝といっても過言ではありません。北斎が亡くなった後に、小布施の豪農商であった高井鴻山がこの作品を入手したのち、持ち主が転々とし海外に流出してしまったところを北斎館が買い戻した名品です。
富士越龍
右下の落款には、「嘉永二己酉年正月辰ノ日 宝暦十庚辰ノ年出生 九十老人卍筆」とあり、そこに記された日付からは北斎が90歳で亡くなる約3ヶ月前に描かれたことが推測できます。
富士山を取り巻くような黒い雲の中を、天に向かって駆け昇っていく龍。その姿は、死を目前にした時期でもなお、絵師として高みを目指した北斎の心境と重なります。
北斎館で展示している肉筆画の中でも大変人気のある作品ですが、作品保護の観点から、展示できる機会が限られてきました。
このような貴重な肉筆画の名品以外にも、版画や版本、摺物などさまざまな形式の北斎の作品を一度にご覧いただくことができます。この機会にぜひお楽しみください。
秋のお宝大放出―北斎館名品展―
▼会期:2022年9月3日(土)~2022年11月13日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)
▼会期:2022年9月3日(土)~2022年11月13日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)
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