北斎作品で納涼2022年7月6日
もうすっかり夏ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は夏の暑さを忘れられる涼しげな肉筆作品をご紹介します。
西瓜と包丁
一部分だけ見える果肉の赤がみずみずしく鮮やかですね。
表面にかけられた薄紙には果汁がじんわりと染みています。
画面の外側では誰かが至福の時間を味わっているのでしょうか。
シンプルでありながら北斎の技量が存分に感じられる作品です。
湯上がりの女性が本を読んでいます。
極端に曲げられた首の角度は北斎美人画の特徴のひとつ。
萩模様の浴衣に麻の葉模様の帯の組み合わせが爽やかですね。
浴衣の色やはだけた胸元からのぞく白い肌が涼しげな印象を与えて
ご紹介した作品はいずれも現在展示中です(8月28日まで)。
ぜひ実際にゆっくりご覧になってください。
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