白拍子さがし2022年7月4日
白拍子は、平安時代末から鎌倉時代にかけて流行した歌舞、またその演者のことです。男性の白拍子もいたそうですが、基本的には女性が烏帽子や水干といった男性の格好をして舞いました。
浮世絵にしばしば登場する白拍子。当館にも作品があります。
最近では、サントリー美術館の展覧会でご覧になった方も多いのではないでしょうか?
本作は、『北斎漫画』九編に描かれた一図によく似ていることが指摘されています。
せっかくなので北斎の版本にもっと白拍子の姿を探してみましょう。
まずは、略画で描かれた仏御前。
続いて同じく、『画本早引』の後編には「能囃」の題で白拍子の姿を発見。そばに僧も描かれていますね。
こちらには、扇を開き舞う静御前の後ろ姿。
さらに舞姿の白拍子。
こちらでは、絵師が白拍子の絵を描いています。
こちらにも舞姿の白拍子です。
(下記は新日本古典籍総合データベースのリンクです。リンク先の資料『繪本孝經』は国文学研究資料館の所蔵です。)
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/200016748/viewer/38
白拍子だけでもたくさん描いているんですね。見つけられなかった図もあると思いますので、もう少し探してみたいと思います!
(学芸員S)
カテゴリー:学芸員のつぶやき