アートの世界で話題のNFTにみる 北斎アートの存在感とは? | 信州小布施 北斎館

アートの世界で話題のNFTにみる 北斎アートの存在感とは?2022年6月15日

 最近、アートの世界でよく耳にするNFT。
昨年は、大英博物館が「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「駿州江尻」など冨嶽三十六景のシリーズや未発刊作品『万物絵本大全図』の挿絵など、200点以上の北斎作品のデジタル画像のNFTを販売したことが大きな話題になりました。

冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏


 北斎が描いた浮世絵は木版画なので、摺り方や保存状態などによって様々な版が存在します。さらに、江戸時代に描かれたこれらの作品の著作権保護期間も終わっているので、さまざまなデジタルコピーが存在します。今回のNFTでは、大英博物館所蔵作品の正当なデジタルコピーであることをブロックチェーンの技術によって証明することで、新たな価値が生まれたのです。

 さらに、「Hokusai」と名付けられた日本発のNFT開発プラットフォームも登場しています。その名前の由来をこのサービスを運営するモノバンドル株式会社の担当者の方に伺ってみたところ、「『Hokusai』という名前は事業者やIPホルダー、クリエイターの支援をしていきたいという想いや、またブロックチェーン業界のプロジェクトでは日本にちなんだ名前をつけることが多いことから、まさに日本を代表するアーティストである葛飾北斎から名付けました」とのことでした。


 同社のロゴは「神奈川沖浪裏」の後ろに赤富士をイメージしたもの。

 今後ますます勢いが加速しそうなNFTの世界は、北斎とのご縁も深そうです。これからどのように展開していくのか、注目していきたいと思います。


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