2022年の春は 北斎の作品巡りへ出かけよう。 | 信州小布施 北斎館

2022年の春は 北斎の作品巡りへ出かけよう。2022年5月13日

この春、全国各地で北斎にまつわる様々な企画展が開催されています。北斎ブームの到来と言っても過言ではないほど、熱い視線が北斎に注がれているのです。

 その中でも、サントリー美術館(東京都)の「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―」(4月16日~6月12日)では、北斎館との相互割引を実施しています。

 そこで展示されている「為朝図」は、源為朝の活躍を記した読本『椿説弓張月』の大ヒットを記念し、版元に依頼された北斎が描いた肉筆画作品です。作品には、北斎とタッグを組んだ作者である馬琴の漢詩も添えられています。

 北斎館で開催中の企画展「読本が結ぶ縁 ―馬琴と種彦―」では、「為朝図」に似た構図で描かれた『椿説弓張月』の挿絵を展示しており、為朝と島の島民が弓を引きあう姿は、強弓を操ったという為朝の姿を的確に表現しています。

『椿説弓張月』より「源為朝」


 さらに、九州国立博物館(福岡県)の特別展「北斎」(4月16日~6月12日)には、北斎館から「東町祭屋台天井絵」などを出品しています。

重要文化財「日新除魔図」(宮本家本)219点を一堂に展示するという又とない機会に加え、北斎館所蔵の「日新除魔図」(本間家本)も展示しています。中には熊ではなく獅子にまたがる金太郎の姿も・・・。

「日新除魔図 十月十日」(北斎館蔵)


 他にも、髙井鴻山記念館(長野県)の「北斎とつながる小布施 鴻山と北斎」(3月18日-6月22日)、水野美術館(長野県)の「浦上コレクション 北斎漫画 驚異の眼・驚異の筆」(4月9日~5月29日)、太田記念美術館「北斎とライバルたち」(4月22日~6月26日)、中山道広重美術館(岐阜県)の「北斎百様」(3月31日~6月19日)など、各地で北斎の展覧会が開催されています。
 北斎が熱いこの春、全国の北斎作品めぐりを楽しまれてはいかがでしょうか。


「読本が結ぶ縁 ―馬琴と種彦―」
▼会期:2022年4月2日(土)~2022年6月12日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)

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