スペシャルインタビュードリアン助川さん 第一弾 | 信州小布施 北斎館

スペシャルインタビュー
ドリアン助川さん 第一弾2021年12月27日

 特別企画として、北斎や小布施にご縁のある方たちへのインタビューを不定期でご紹介していきます。
今回は、3回にわたって作家のドリアン助川さんにお話を聞きました。


―ドリアン助川さんは、ニューヨークやメキシコなど、海外に滞在された経験をたくさんお持ちです。海外でも、北斎の名を耳にする機会はありましたか?


 アメリカでもヨーロッパでも北斎を知らない人はいないですね。日本人以上に北斎のことが好きだし、有名だと思います。

―海外でもそんなにも人気があるんですね。海外の方は、北斎のどんなところに惹かれていると思いますか?


 僕は2000年から2002年までニューヨークで暮らしていたんですが、そこで出会ったクレイグという友人が熱心な北斎ファンでした。クレイグは「冨嶽三十六景」の複写をいくつも持っていたんです。
 クレイグは「北斎の描く富士山は、見る角度によって全部違っている。しかも、それは北斎の心の中の富士山であって、本当の富士山の形ではない。胸の中に湧き上がったイメージを絵にしているところが素敵なんだ」と言っていました。

冨嶽三十六景 甲州三坂水面


―ものの本質を捉えて描こうとした北斎の表現に惹かれているんですね。


 そうなんです。絵の対象をデフォルメしたりデザイン化したりするような、北斎の大胆な解釈に見る人は心をぐっと掴まれるのかもしれませんね。
そして、僕もニューヨークでの北斎との再会がきっかけで、「あなたという国」(新潮社)という小説を書くことになりました。

―そんな北斎にまつわるエピソードをお持ちだったとは! 次回の第二弾で、ぜひ続きをお聞きしたいと思います。


※こちらのコンテンツは、メールマガジンの内容を再編集してお届けしております。
 第二弾は1月上旬に配信予定です。ぜひメールマガジンでもお楽しみください。


<ドリアン助川さん profile>
作家・歌手。明治学院大学国際学部教授。ハンセン病問題を背景にした小説『あん』が13言語に翻訳されている。2017年、『あん』はフランスの「文庫本読書大賞」と「DOMYTIS文学賞」を受賞。2019年、『線量計と奥の細道』が「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞。

カテゴリー:作品について

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