2021年最終ブログ!わらび座のミュージカル「北斎マンガ」を見てきました!2021年12月30日
こんにちは、学芸員Nです。
本日は2021年12月30日、北斎館の今年最後の営業日です。
年末年始のお休みに入り、昨年のコロナ自粛の影響もあったせいか、ただいま例年では珍しいほどお客様がいらしています。
今年もいろいろありました(^▽^;)
新型コロナウイルスの流行が周期的に巡り、入館者数も増減を繰り返したものです。
でも医療従事者の方々の献身的な対応もあり、都度少しずつ沈静化して日常にもどるようになりました。
本当に感謝しかありません。
オミクロン株が心配されますが、北斎館は引き続き感染対策を施しながら開館します。
その一方、東京オリンピックでは歴代最高の金メダルを獲得するなど、嬉しいこともたくさんありました。
ちなみにNの今年できごとNo.1は、やはり映画「HOKUSAI」の上映です。
映画『HOKUSAI』公式サイト 気持ちを込めて公開中 (hokusai2020.com)
本来なら去年上映予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大につき1年順延になってしまいました。
それがついに今年上映となり、Nも劇場を訪ねスクリーンで映画を鑑賞しました(^^♪
この映画をご覧になったある男性は、非常に北斎の人生に感銘を受け何度も北斎館に足を運んでくれました。
当館展示の作品も劇中に登場し、とても思い出深い一作になりました。
(テレビ撮影で柳楽優弥さんを見ることができたのも嬉しかったです。とてもいい人でした)
相変わらず前置きが長いNです。
本題に入りましょう。
今年最後のブログはタイトルの通り、ミュージカル「北斎マンガ」のご紹介です。
12月22日(水)、小布施町の北斎ホールで劇団わらび座のミュージカル「北斎マンガ」が公演されました。
劇団わらび座は秋田県仙北市の「あきた芸術村」を拠点とする劇団で創立は1951年、日本の民族伝統をベースに多彩な表現で現代の心を描くミュージカルを多数上映しています。
劇団わらび座 – オリジナルミュージカル・歌舞作品 (warabi.jp)
そのわらび座が葛飾北斎の絵手本『北斎漫画』をベースにミュージカルを公演するという話を聞いたのは去年のこと。
北斎館でも『北斎漫画』をテーマとした展覧会を何度も開催しています。
それが今年、小布施町が主催となり公演することになったのです。
「どんなミュージカルなんだろう?」というのが最初の感想。
実はN、ミュージカルをみたことがありません(;´Д`)
歌舞伎などは都合みたことがあるのですが、音楽と物語という組み合わせがイマイチ想像できず、疑心暗鬼になっていました。
そして公開されたミュージカル『北斎マンガ』
はい、とても素晴らしかったです(^▽^)
最初こそ慣れない自分がいましたが、次第に「北斎マンガ」の世界にハマっていく不思議な感覚。
北斎の生涯と音楽を組み合わせ、迫力ある舞台が展開され圧倒されました。
主演となる北斎役を鈴木裕樹さん、妻のおこと役を遠藤浩子さん、二人の子お栄役を鈴木潤子さんが演じ、他にも北斎と関係をもつ曲亭馬琴、蔦屋重三郎などが登場。
ある時は笑い、ある時は悲しみ、ある時は未来を目指す、北斎の絵一筋の人生を脚本家のマキノノゾミさんが見事に表現しています。
Nがときどき館内ガイドで紹介するフレーズ「北斎って本当に絵が好きだったと思うんです」。
正にその世界観が表現されていて驚きました。
あまりネタバレは良くないのでNがご紹介するミュージカル「北斎マンガ」を楽しむコツ!
北斎について全く知らないより、少しでもいいので北斎について知っていた方がより一層楽しめまると思います
(∩´∀`)∩
北斎の人気はすごいので近年は概説書がたくさん出ています。
例えば『北斎ノート』
北斎の人生や代表作などが分かりやすく紹介されています。
ちなみに北斎館オンラインショップでも取り扱っています。
ちゃっかり広告していますが、正直な感想です。
今日語られる北斎の人生、それがミュージカルとして演出されていますので北斎を知っていると一風変わった北斎観を感じることができると思います。
なお後日、いただいたわらび座のサイン色紙。
ありがとうございます(*´▽`*)
学芸員室に飾らせていただきました。
最後、このミュージカル「北斎マンガ」は今後も日本各地で公演があります。
ぜひ公演の機会がありましたらご覧ください。
「生きるのは、面白い‼」
舞台で展開される北斎の物語をお楽しみください。
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