小布施地域で受け継がれる 北斎の貴重な作品たち | 信州小布施 北斎館

小布施地域で受け継がれる 北斎の貴重な作品たち2021年11月12日

 最近、街中で「年賀状」の言葉を見かけ、もうそんな季節かと驚きました。みなさんは、今年は年賀状を出しますか?

 じつは、北斎も新年の挨拶状を出していました。信州小布施に北斎を招いた高井鴻山に宛てて書かれた挨拶状には、北斎直筆の似顔絵も添えられています。

新春之御吉慶


 この挨拶状には3月に小布施に出立することも書かれていて、3度目の小布施訪問に向けた北斎の意気込みが感じ取れます。

 こちらの挨拶状は個人所蔵のものですが、北斎館でお預かりしている作品になります。このように、小布施周辺には北斎の作品や史料を受け継がれているお宅があります。

 「野人対瓶花」も、小布施周辺の個人所蔵の肉筆画です。農夫がひとり、花瓶に生けられた牡丹の花を愛でています。

野人対瓶花


 絵の題材では牡丹の花は貴人や美人と組み合わせられることが多いのですが、北斎はあえて、庶民である農夫を選んでいます。農夫の表情から、花への愛おしさが感じられる作品です。

 11月14日(日)まで開催の企画展「北斎 視覚のマジックⅡ 北斎館所蔵名品展」では、地域で受け継がれてきた貴重な作品や史料をご覧いただくことができます。ぜひこの機会にお楽しみください。


「北斎 視覚のマジックⅡ 北斎館所蔵名品展」
▼会期:2021年9月4日(土)~11月14日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
▼休館日:なし

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