北斎がみつけた、秋の信州2021年10月21日
北斎館のある信州小布施では、秋晴れの美しい日が続いています。そんな日に、外を散歩していると、道端で秋の草花に出会います。
江戸時代を生きた北斎も、こうした秋の草花を見つけて、足を止めたのかもしれません。北斎は83歳の頃に小布施に初めて滞在していますが、その時期に描いた「秋草」という作品が残っています。
萩、桔梗、葛、ふじばかま、おみなえし、すすき、なでしこの秋の七草を描いたこちらの作品。北斎が30代の頃に身につけた琳派の技法や色彩を彷彿とさせる上品な色合いをしています。
同じく秋の七草の一つである「桔梗」を描いた作品もあります。扇面を90度回転させて縦に使うという発想がユニークです。桔梗の花弁や花芯をじっくり描き込んでいるのに対して、茎や葉は一色でさっと描かれています。草花の生命力を見事に表現する北斎の観察力の高さがうかがえる作品です。
秋の草花を愛でた北斎の心が伝わるようなこれらの作品は、北斎館で開催中の企画展「北斎 視覚のマジックⅡ 北斎館所蔵名品展」でご覧いただくことができます。この機会に、ぜひ秋の信州小布施に足をお運びください。
※こちらのコンテンツは、メールマガジンの内容を再編集してお届けしております。
江戸時代を生きた北斎も、こうした秋の草花を見つけて、足を止めたのかもしれません。北斎は83歳の頃に小布施に初めて滞在していますが、その時期に描いた「秋草」という作品が残っています。
秋草
萩、桔梗、葛、ふじばかま、おみなえし、すすき、なでしこの秋の七草を描いたこちらの作品。北斎が30代の頃に身につけた琳派の技法や色彩を彷彿とさせる上品な色合いをしています。
同じく秋の七草の一つである「桔梗」を描いた作品もあります。扇面を90度回転させて縦に使うという発想がユニークです。桔梗の花弁や花芯をじっくり描き込んでいるのに対して、茎や葉は一色でさっと描かれています。草花の生命力を見事に表現する北斎の観察力の高さがうかがえる作品です。
桔梗
秋の草花を愛でた北斎の心が伝わるようなこれらの作品は、北斎館で開催中の企画展「北斎 視覚のマジックⅡ 北斎館所蔵名品展」でご覧いただくことができます。この機会に、ぜひ秋の信州小布施に足をお運びください。
「北斎 視覚のマジックⅡ 北斎館所蔵名品展」
▼会期:2021年9月4日(土)~11月14日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
▼休館日:なし
▼会期:2021年9月4日(土)~11月14日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
▼休館日:なし
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