天に昇る龍が表すものとは -富士越龍-2021年9月8日
2021年9月4日(土)より、北斎館で企画展「北斎 視覚のマジックⅡ 北斎館所蔵名品展」が始まります。
この企画展は、昨年開催された「北斎 視覚のマジック」展の第2弾。前回の企画展では展示しきれなかった作品も含め、北斎館の名品の数々が登場します。
今回の展示作品の一つが、「富士越龍(ふじこしりゅう)」という作品です。北斎がその生涯の中で繰り返し描いてきた富士山が描かれています。雪に覆われた富士山の向こう側には、黒い煙のような雲。その雲の中を、龍が天に昇っていこうとしています。
作品に残された落款から、この作品は、北斎が亡くなる年に正月の書き初めで描いたことがわかります。この作品を描いたときの北斎は、なんと90歳。北斎の最晩年に描かれた貴重な肉筆画であり、北斎の衰えることのない画力を感じることができる作品です。
年齢を重ねてもなお、貪欲といってもいいほどに絵の世界を探究し続けた北斎。天に昇る龍は、さらに高みを目指したいという北斎の気持ちの現れだったのかもしれません。
今回の企画展は、北斎館が長年にわたり保管してきた貴重な作品の数々をご覧いただくまたとない機会となります。ぜひお楽しみください。
(当企画展は、終了しました。最新の企画展はこちらからご確認いただけます。
https://hokusai-kan.com/exhibition/)
北斎館ネットショップでは、富士越龍のオリジナルアイテムを取り扱っております。
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今回の展示作品の一つが、「富士越龍(ふじこしりゅう)」という作品です。北斎がその生涯の中で繰り返し描いてきた富士山が描かれています。雪に覆われた富士山の向こう側には、黒い煙のような雲。その雲の中を、龍が天に昇っていこうとしています。
富士越龍
作品に残された落款から、この作品は、北斎が亡くなる年に正月の書き初めで描いたことがわかります。この作品を描いたときの北斎は、なんと90歳。北斎の最晩年に描かれた貴重な肉筆画であり、北斎の衰えることのない画力を感じることができる作品です。
年齢を重ねてもなお、貪欲といってもいいほどに絵の世界を探究し続けた北斎。天に昇る龍は、さらに高みを目指したいという北斎の気持ちの現れだったのかもしれません。
今回の企画展は、北斎館が長年にわたり保管してきた貴重な作品の数々をご覧いただくまたとない機会となります。ぜひお楽しみください。
(当企画展は、終了しました。最新の企画展はこちらからご確認いただけます。
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