北斎が描く呪怨と近世の妖怪変化 | 信州小布施 北斎館

北斎が描く呪怨と近世の妖怪変化2021年8月12日

 いよいよ夏本番を迎え、暑さの厳しい日が続いている。そんなときは、北斎館で背筋がひんやりとするような「あやしい」世界を楽しんではいかがだろう。

 開催中の企画展「あやしい浮世絵」では、様々な「あやしさ」を放つ北斎作品の数々を紹介している。

例えば、こちらは『新累解脱物語(しんかさねげだつものがたり)』の川を舟で渡る親子を描いた一場面。女の子が舟のへりにつかまって泣き叫んでいるように見える。なぜ、女の子はおびえているのだろう。


『新累解脱物語』


よく見ると、舟の上には2つの怨霊がいる。北斎は薄墨を使うことで、この世のものではない怨霊を表現した。
これらの作品を見ることのできる企画展「あやしい浮世絵」は8月29日まで開催している。
ぜひお楽しみいただきたい。


「あやしい浮世絵」
▼会期:2021年6月19日(土)~8月29日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
▼休館日:なし

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