旅の達人・北斎の憧れの地とは2021年6月16日
北斎館で開催中の企画展「てくてく、ふらり、のんびり 旅する浮世絵」の開催期間もあと残りわずかとなった。今回の企画展では、旅にまつわる北斎の浮世絵を紹介している。各地の風景や旅人の様子を描いた北斎の作品を巡りながら、まるで自分の足で歩いて旅しているような気分を味わうことができる。
その中で、北斎の珍しい作品もご紹介している。「東海道名所一覧」は、江戸から京都へと至る街道周辺の名所を描いた作品。「鳥瞰図」とよばれる鳥が空から地上を眺めたような構図が特徴だ。現代の私たちが知っている地名もたくさん登場する。街道には往来する旅人の姿も細かく描き込まれていて、じっくり見ると様々な発見がある。
「琉球八景 中島蕉園」は、当時は異国であった琉球王国をテーマに描いたシリーズの一つだ。島バナナがなる芭蕉という植物の葉が茂るこの風景は、現在の沖縄県那覇市あたりの様子を描いたものだ。
ただ、全国を旅して回った北斎も琉球までは行くことができなかった。
この作品も琉球の風俗や地誌などをまとめた『琉球国志略』という報告書の挿絵を参考に、北斎流にアレンジして描かれたという。南国の雰囲気漂う琉球の風景には、北斎の憧れがこもっているのかもしれない。
※こちらのコンテンツは、メールマガジンの内容を再編集してお届けしております。
その中で、北斎の珍しい作品もご紹介している。「東海道名所一覧」は、江戸から京都へと至る街道周辺の名所を描いた作品。「鳥瞰図」とよばれる鳥が空から地上を眺めたような構図が特徴だ。現代の私たちが知っている地名もたくさん登場する。街道には往来する旅人の姿も細かく描き込まれていて、じっくり見ると様々な発見がある。
東海道名所一覧
「琉球八景 中島蕉園」は、当時は異国であった琉球王国をテーマに描いたシリーズの一つだ。島バナナがなる芭蕉という植物の葉が茂るこの風景は、現在の沖縄県那覇市あたりの様子を描いたものだ。
琉球八景 中島蕉園
ただ、全国を旅して回った北斎も琉球までは行くことができなかった。
この作品も琉球の風俗や地誌などをまとめた『琉球国志略』という報告書の挿絵を参考に、北斎流にアレンジして描かれたという。南国の雰囲気漂う琉球の風景には、北斎の憧れがこもっているのかもしれない。
「てくてく、ふらり、のんびり 旅する浮世絵」
▼会期:2021年4月3日(土)~6月13日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
▼休館日:なし
▼会期:2021年4月3日(土)~6月13日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
▼休館日:なし
※こちらのコンテンツは、メールマガジンの内容を再編集してお届けしております。
カテゴリー:作品について