北斎の弟子になろう!新展覧会のご紹介2019年6月27日
ご無沙汰していた学芸員のNです。
ここ最近は、さくらんぼ狩りを目的とした団体のお客様が多いようです。
実は、小布施町には小布施発祥のさくらんぼ「チェリーキッス」があり、町ではただ今「チェリーキッスフェア」を開催中です。(~7月15日まで)
(チェリーキッスフェア)http://www.town.obuse.nagano.jp/site/kanko/cherrykissfair2019.html
北斎館のお帰りの際には、ぜひ旬のさくらんぼをご賞味ください。
さて、前置きが長くなりましたが、SNSなどでもご紹介しているように、6月22日(土)から新しい展覧会を開催しています。
「北斎から学ぶ!植物・動物の描き方」と題し、絵手本や指南書などから植物や動物の絵を展示するとともに、北斎の動植物の描き方を実際に体験できるコーナーを用意しました!
また本展の開催に合わせて肉筆画展示室も動植物を中心に展示しています。
上の写真は体験コーナーの様子です。
これらのお手本をみると、「あ、こんなに簡単に描けるんだ!」と思えるようなものがたくさんあったりします。
北斎の弟子に対する絵手本や指南書は『北斎漫画』がその代表作として知られていますが、実はその後も数多く発行しています。
例えば『画本彩色通』という本は北斎が亡くなる数年前に出されたものですが、驚くことに油絵の絵の具の作り方まで載っているんです。
江戸時代末期とはいえ、まだまだ油絵を知らない人はたくさんいました。
そんな時代に、油絵について書いているのですから、北斎の絵に対する研究意欲は計り知れません。
『画本彩色通』の書きだしには次のように書かれています。
「画を好る児童の為に・・・」
夏休み、子どもさんと一緒に楽しむには打ってつけの本展は9月8日(日)までの開催です。
夏休みのお出かけに、小布施と北斎館を楽しまれてはいかがでしょう。
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