展示作品紹介「巌上の大鷲」 | 信州小布施 北斎館

展示作品紹介「巌上の大鷲」2019年7月6日

こんにちは。学芸員のWです。
こちらは蒸し暑い日が続きますが、皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか。

 

北斎館では、現在、企画展「北斎から学ぶ! 植物・動物の描き方」を開催中です。
それに合わせ、肉筆画展示室でも、様々な植物・動物を描いたものを展示しています。
本日は、その中から、一つの目玉とも言える作品をご紹介しましょう。

 

 

本日ご紹介するのは、「巌上の大鷲」。

今回の企画展のポスター・チラシなどに、一番大きく印刷されているものです。

 

北斎は、力強い猛禽類の姿を描くことが多く、この「巌上の大鷲」も、そういった作品の一つです。
舞い落ちる紅葉を背に、どこか一点を見つめてすっくと巌上に立つ、巨大な鷲の姿が描かれています。大きく逞しい両足から伸びる鋭い鉤爪や、黒々とした体に残る赤い傷跡が、この大鷲の勇猛さを物語っているかのようですね。

 

画像では分かりにくいですが、実はこの「巌上の大鷲」、掛軸を含めると2mにもなる、とても大きな作品なのです。当館で直接ご覧になると、よりその迫力が伝わってくるかと思います。そろそろ夏本番、夏休みのおでかけ先に北斎館はいかがでしょうか?

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