北斎研究所 第11回研究発表会(初日)2019年3月3日
こんにちは、久しぶりの投稿、学芸員Nです。
朝の冷え込みは、まだまだ残っていますが、少しづつ春の陽気を感じられるようになりました。
今年は特に雪が少なく、除雪作業も数回程度と楽ではありましたが、雪の少ない長野県というのも、なんとなく寂しい感じもします。
私の子どものころは、もっと大量の雪が降り、近くの山の斜面でスキーやソリで遊んだものですが、最近ではそのような光景を見ることもなくなりました・・・。
今、北斎館周辺で残っている雪は駐車場のこれだけです。
さて、前置きはこれくらいにして、昨日北斎研究所の研究発表会が行われました。
早い人は、開場1時間前からきていたそうで、始まる頃は、映像ホールがいっぱいになりました。
今回は、2部制で昨日が3人、9日に2人の研究員の発表があります。
市川先生は、小布施を中心とした長野県のリンゴ・ナシなどの栽培過程を歴史的に説きながら高井鴻山の描くリンゴなどの絵について検証しました。
浅岡先生は、狂歌画本『山満多山』を中心に便々湖鯉鮒の狂歌と北斎の挿絵についてご紹介いただきました。
竹内先生は、当館で展示している上町祭屋台天井絵「怒濤図」から北斎の信仰を追求しました。
それぞれ、小布施と北斎に関する当地ならではの研究発表であり、参加者の皆さんも話に聞き入っている様子が印象的でした。
次回は9日(土)、午後1時30分から丸山先生、金田先生による発表があります。
聴講料は無料になりますので、ぜひこの機会にご参加ください。
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