実は今が見ごろ?祭屋台天井絵2018年12月2日
こんにちは、学芸員のNです。
秋が深まり、朝夕の寒さが一段と厳しくなりました。
ここしばらく落葉掃きで忙しい毎日ですが、今朝方ふと庭を見てみると、赤・黄・緑・紫・白などカラフルな色彩が視界に飛び込んできました。
12月に入り、周辺でクリスマスイルミネーションが飾られ始めていますが、こんな自然のイルミネーションもいいものです。
さて、先日から新展覧会「アッと驚く 読本挿絵の世界」が開催され、多くの皆様にご来館いただいています。
ですが、今回ご紹介するのは展覧会ではなく、当館で常設展示中の祭屋台になります。
北斎館では、長野県の県宝である東町・上町の祭屋台とその一部である北斎筆の天井絵「龍」「鳳凰」「男浪」「女浪」を展示しています。
このうち東町祭屋台は11月下旬から屋根などの修復作業を行なっており、現在は通常の常設展示とは異なった様子をご覧いただけます。
屋台の周りに足場が組まれ、修復作業の方々が作業する姿を間近で見る機会は、なかなかありません。
また本来ならば離ればなれに展示している天井絵4枚が、横一列に並べて展示されています。
1枚1枚が大きい天井絵を4枚、一目で鑑賞すると、その迫力に圧倒されてしまいます。
この修復作業は12月11日(火)までで、以後通常通りの配列に戻ることから、ある意味今が見ごろとなっています。
北斎館にお出かけの際には、ぜひ天井絵をご覧ください。
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