ジャポニズムにも影響を与えた 英泉の美人画 | 小布施 北斎館

ジャポニズムにも影響を与えた 英泉の美人画2025年7月29日

 6月末からフランス・ナントで始まった「小布施 北斎の傑作展」には、北斎館の所蔵作品が多数展示されています。ヨーロッパ中から20万人程度の集客が見込まれており、現地は大盛況のようです。

 ヨーロッパで浮世絵が注目されたきっかけといえば、19世紀後半に巻き起こったジャポニズム。北斎をはじめとした日本の浮世絵が、印象派の画家たちを魅了しました。今回ご紹介するのは、ゴッホやモネに影響を与えた浮世絵師の一人、溪斎英泉の作品です。

「当世好物八契 三味線」


 べっ甲のかんざしを見つめる、洗い髪の女性。肩に手拭いをかけ、女性はこれから髪結いに出かけるところでしょうか。下唇には当時流行した笹紅が塗られ、歯にはお歯黒をしています。切れ長で目尻の上がった目や、その妖艶な雰囲気に、英泉の美人画の特徴が現れています。

「浅草山之宿仮宅 佐野槌屋内 佐川」


 こちらも同じく英泉による美人画です。「ベロ藍」と呼ばれる舶来の青い顔料を使った藍摺によって、遊女・佐川を描いています。孔雀の模様などをあしらった豪華な着物をまとった花魁。よく見ると、花魁と隣の禿はおそろいの花柄の帯をつけています。細かなところまでじっくり見て楽しめる作品です。

 
 北斎館では、特別展「知られざる秀逸コレクション 足立区立郷土博物館所蔵浮世絵名品展」を4期にわたって開催中です。ジャポニズムにも影響を与えた北斎や英泉などの作品を展示した第2期「栄之・北斎・英泉」の開期は残りわずかです。ぜひこの機会にお楽しみください。


「知られざる秀逸コレクション 東京・足立区立郷土博物館所蔵浮世絵名品展」
▼会期:2025年5月24日(土)~2025年6月22日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,500円、大学生 高校生700円、小中学生500円、小学生未満 無料
▼休館日:会期中無休
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。

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