べらぼうの世界 江戸時代に活躍した絵師・磯田湖龍斎 | 小布施 北斎館

べらぼうの世界  江戸時代に活躍した絵師・磯田湖龍斎2025年6月13日

 皆さんは、NHKで放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」をご覧になっていますか? 江戸時代に版元として活躍した蔦屋重三郎が主人公ということで、ドラマの中には多くの絵師が登場します。
 今回は、蔦屋重三郎と仕事をした絵師の一人でもある磯田湖龍斎の作品をご紹介します。

「男女に梅」


 短冊がたなびく梅の木の下にいる男女。顔を近づけて煙草を吸う姿から、色香が漂っています。画面が細長いのは、柱に飾る「柱絵」という形式で描かれたためです。人物が中性的な表現で描かれていますが、この時代の流行絵師であった鈴木春信の影響が感じられます。

「雛形若菜の初模様 あふぎや内 夕はゑ」


 もう一つの作品は、「雛形若菜の初模様」というシリーズの中の1作。このシリーズは、湖龍斎の代表作と言われています。細部まで描かれた遊女の華やかなファッションや流行の髪型が目を引きます。描かれる人物は恰幅がよく、独自の人物表現を確立したことが現れています。

 北斎館では、特別展「知られざる秀逸コレクション 東京・足立区立郷土博物館所蔵浮世絵名品展」を開催中です。4期にわたり、多彩な浮世絵コレクションをご紹介します。
蔦屋重三郎と同時期に活躍した絵師が多く登場する第1期「浮世絵の初期から歌麿まで」は、6月22日までです。この機会にぜひご覧ください。


「知られざる秀逸コレクション 東京・足立区立郷土博物館所蔵浮世絵名品展」
第一期 初期から歌麿まで

▼会期:2025年5月24日(土)~2025年6月22日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,500円、大学生 高校生700円、小中学生500円、小学生未満 無料
▼休館日:会期中無休
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。

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