北斎はものづくりの希望になり得るか?2025年3月28日
北斎館で開催中の企画展「インフルエンサー 北斎」では、北斎が手がけた江戸時代のデザイン集と合わせ、現代に活躍する職人たちが北斎をテーマに作り上げた作品を展示しています。今回ご紹介するのは、北斎が生まれた地として知られる東京都墨田区にある「久米繊維工業」の作品です。
久米繊維工業は、1950年半ば、まだ日本でTシャツという名さえ広く知られていなかった時代に、国産アウターTシャツの開発を始めました。以来、半世紀以上にわたって、熟年の職人が国産のしなやかな生地を細やかな心づかいでTシャツとして縫い上げています。
久米繊維工業が手がける製品の中でも人気を集めるのが、この「北斎プロジェクトTシャツ」シリーズです。誕生のきっかけは、会社のある東京都墨田区の「ものづくりコラボレーション」事業だったそうです。古くから続く様々な下請け工場が多い墨田区。受注仕事が多い工場が、地域の良さを生かしたオリジナル商品の企画販売できるよう、後押ししてくれる事業でした。
その当時もお土産として北斎の浮世絵を真ん中にプリントしただけのTシャツは出回っていましたが、久米さんは「果たして北斎ならこのようなデザインを好むのだろうか」と考えました。そして頭を悩ませながら、北斎の作品をデザインに取り入れたところ、海外の方を中心に予想以上の大きな反響があったそうです。
北斎の作品を取り入れたことで、ものづくりに新たな活気が生まれたといいます。もしかしたら、北斎は日本のものづくりの一つの希望になれるのかもしれません。
本企画展では、久米繊維工業のTシャツと合わせて、デザインの元になった北斎の浮世絵を展示しています。北斎作品がどのようにアレンジされているのか、ぜひご覧ください。
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久米繊維工業は、1950年半ば、まだ日本でTシャツという名さえ広く知られていなかった時代に、国産アウターTシャツの開発を始めました。以来、半世紀以上にわたって、熟年の職人が国産のしなやかな生地を細やかな心づかいでTシャツとして縫い上げています。

久米繊維工業が手がける製品の中でも人気を集めるのが、この「北斎プロジェクトTシャツ」シリーズです。誕生のきっかけは、会社のある東京都墨田区の「ものづくりコラボレーション」事業だったそうです。古くから続く様々な下請け工場が多い墨田区。受注仕事が多い工場が、地域の良さを生かしたオリジナル商品の企画販売できるよう、後押ししてくれる事業でした。

その当時もお土産として北斎の浮世絵を真ん中にプリントしただけのTシャツは出回っていましたが、久米さんは「果たして北斎ならこのようなデザインを好むのだろうか」と考えました。そして頭を悩ませながら、北斎の作品をデザインに取り入れたところ、海外の方を中心に予想以上の大きな反響があったそうです。
北斎の作品を取り入れたことで、ものづくりに新たな活気が生まれたといいます。もしかしたら、北斎は日本のものづくりの一つの希望になれるのかもしれません。
本企画展では、久米繊維工業のTシャツと合わせて、デザインの元になった北斎の浮世絵を展示しています。北斎作品がどのようにアレンジされているのか、ぜひご覧ください。

「インフルエンサー 北斎」
Hokusai the Influencer
▼会期:2025年1月25日(土)~2025年4月6日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼休館日:会期中無休
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。
Hokusai the Influencer
▼会期:2025年1月25日(土)~2025年4月6日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼休館日:会期中無休
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