気仙沼ニッティングと北斎のコラボレーション2025年2月14日

 北斎館で開催中の企画展「インフルエンサー 北斎」では、絵師でありデザイナーでもあった北斎の影響力に光を当てています。北斎の作品は時を超えてなお、多くの人々を魅了し、現代のものづくりにインスピレーションを与え続けています。

 今回ご紹介するのは、気仙沼ニッティングと北斎がコラボレーションした作品です。北斎の作品の中でも人気の高い冨嶽三十六景シリーズの「凱風快晴」（赤富士）が、ポンポン帽子になりました。太陽に赤く照らされた山肌から青い山麓へのグラデーション、うろこ雲の浮かぶ青空が、見事に表現されています。


 気仙沼ニッティングは、2011年の東日本大震災後に始まった会社。気仙沼を拠点に、セーターやカーディガンを手編みで製作しています。その編み手は、地域で暮らす女性たちです。


 今回、学芸員が気仙沼の工房を訪れ、お話をうかがってきました。その工房で女性たちが編み物をしながら見ていた風景を、展示会場で再現しています。そして、作り手たちの北斎やものづくりへの思いを取材し、その言葉を展示の中に散りばめました。





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