新年を彩る北斎の作品たち2025年1月17日
「一富士二鷹三茄子」という言葉があるように、初夢に見ると縁起がいいと言われている富士山。北斎が好んで描いたモチーフでもあります。
冨嶽三十六景「相州梅澤左」では、夜明けに丹頂が羽ばたく様子が描かれています。藍刷りによって、清く澄みきった空気が表現された作品です。
そして、今年の干支といえば「巳」ですが、北斎が描いた作品にも蛇が登場します。
蛇の視線の先には、竹の上に止まった小鳥。小鳥はまだ蛇に気づいていないのか、下の方を覗き込んでいます。じわじわと近づく蛇の様子が、画面に緊張感をもたらしています。ぬらりとした蛇の背や白い腹の鱗が、尾の先まで注意深く描き分けられ、北斎の観察力の高さがうかがえる作品です。
北斎館で開催中の企画展「怪力の魅力」では、驚くべき怪力を発揮する人物描写にスポットを当てた展示をしています。その開催に合わせて、お正月や新年にまつわる作品もご紹介しています。ぜひご覧ください。
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冨嶽三十六景「相州梅澤左」
冨嶽三十六景「相州梅澤左」では、夜明けに丹頂が羽ばたく様子が描かれています。藍刷りによって、清く澄みきった空気が表現された作品です。
そして、今年の干支といえば「巳」ですが、北斎が描いた作品にも蛇が登場します。

『肉筆画帖』より「蛇と小鳥」
蛇の視線の先には、竹の上に止まった小鳥。小鳥はまだ蛇に気づいていないのか、下の方を覗き込んでいます。じわじわと近づく蛇の様子が、画面に緊張感をもたらしています。ぬらりとした蛇の背や白い腹の鱗が、尾の先まで注意深く描き分けられ、北斎の観察力の高さがうかがえる作品です。
北斎館で開催中の企画展「怪力の魅力」では、驚くべき怪力を発揮する人物描写にスポットを当てた展示をしています。その開催に合わせて、お正月や新年にまつわる作品もご紹介しています。ぜひご覧ください。

「怪力の魅力」
The Allure of Superhuman Strength
▼会期:2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(火)
※翌1月1日(水)は時間短縮開館午前10時~午後3時までの営業となります。
The Allure of Superhuman Strength
▼会期:2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(火)
※翌1月1日(水)は時間短縮開館午前10時~午後3時までの営業となります。
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