北斎が描いた「強い」女性2025年1月3日
皆さんは、怪力といえばどんな人物を想像しますか?筋骨隆々の男性をイメージする方も多いかもしれません。しかし、古今東西の物語の中には、驚くべき怪力を発揮する女性も登場するのです。
こちらは、北斎の弟子である魚屋北渓(ととや ほっけい)が描いた狂歌絵本の挿絵です。髪の長い優美な女性が、着物の袖をまくり、松の大木を抱えています。『平家物語』などに登場し、怪力で知られた巴御前のような女性のイメージから発想して描かれたようです。
北斎もまた、ユーモアたっぷりの視点から、怪力の女性を描いています。『こちらは、古今著聞集』に収録された近江の遊女のエピソードをもとに描かれた作品です。
数人がかりでも止めることができない暴れ馬。しかし、通りがかった遊女が、縄を踏んでやすやすと止めてしまいました。ピンと張り詰めた縄が、跳ね上がる馬の勢いを伝えています。一方、遊女は、手で櫛を触りながら何事もないかのように湖を眺め、なんとも涼しげです。
浮世絵では、女性は美人画として描かれることが多いのですが、違う一面も見ることができます。これらの作品は、開催中の企画展「怪力の魅力」で展示しています。ぜひお楽しみください。
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「狂歌女風俗鏡」
こちらは、北斎の弟子である魚屋北渓(ととや ほっけい)が描いた狂歌絵本の挿絵です。髪の長い優美な女性が、着物の袖をまくり、松の大木を抱えています。『平家物語』などに登場し、怪力で知られた巴御前のような女性のイメージから発想して描かれたようです。
北斎もまた、ユーモアたっぷりの視点から、怪力の女性を描いています。『こちらは、古今著聞集』に収録された近江の遊女のエピソードをもとに描かれた作品です。
『北斎漫画』九編より「近江国貝津ノ里傀儡女金子カ力量」
数人がかりでも止めることができない暴れ馬。しかし、通りがかった遊女が、縄を踏んでやすやすと止めてしまいました。ピンと張り詰めた縄が、跳ね上がる馬の勢いを伝えています。一方、遊女は、手で櫛を触りながら何事もないかのように湖を眺め、なんとも涼しげです。
浮世絵では、女性は美人画として描かれることが多いのですが、違う一面も見ることができます。これらの作品は、開催中の企画展「怪力の魅力」で展示しています。ぜひお楽しみください。
「怪力の魅力」
The Allure of Superhuman Strength
▼会期:2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(火)
※翌1月1日(水)は時間短縮開館午前10時~午後3時までの営業となります。
The Allure of Superhuman Strength
▼会期:2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(火)
※翌1月1日(水)は時間短縮開館午前10時~午後3時までの営業となります。
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