北斎が指南、迫力ある人物の描き方2024年12月13日
迫力のある人物を描くには、どんな極意があるのでしょうか? 70代後半になった北斎は、『和漢絵本魁』やその続編『絵本武蔵鐙』など、武者絵の絵手本を出版しました。その中で、迫力のある人物の描き方について、「すべて勢ひを画んには風流古雅をはぶき俗意にして画く」と説明しています。
ここで描かれているのは、劉邦を危機から救うため、門を押し開こうとする樊噲(はんかい)です。足を踏ん張り、思いっきり力を込めていることが伝わってきます。砕け散る門の部材が、画面にいっそう緊迫感を与えています。
同じ頃に出版された読本の挿絵にも、北斎は迫力満点のシーンを描いています。無類の酒好きで向こう見ずな性格の武松は、人が止めるのも聞かず、人喰い虎が出没する場所へと向かいます。怪しげな風と共に現れた大虎は、武松に襲いかかり…‥。
挿絵では、鋭い爪を出し、怪しく牙をむく大虎を毅然と押さえつける武松の様子が描かれています。
北斎館で開催中の企画展「怪力の魅力」では、北斎の迫力ある人物表現をご覧いただくことができます。北斎流の描き方のコツを、ぜひ見つけてみてください。
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『和漢絵本魁』より「樊噲鉄門を破」
ここで描かれているのは、劉邦を危機から救うため、門を押し開こうとする樊噲(はんかい)です。足を踏ん張り、思いっきり力を込めていることが伝わってきます。砕け散る門の部材が、画面にいっそう緊迫感を与えています。
同じ頃に出版された読本の挿絵にも、北斎は迫力満点のシーンを描いています。無類の酒好きで向こう見ずな性格の武松は、人が止めるのも聞かず、人喰い虎が出没する場所へと向かいます。怪しげな風と共に現れた大虎は、武松に襲いかかり…‥。
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『新編水滸画伝』巻之二十一より「武松景陽岡上に大虎を撃」
挿絵では、鋭い爪を出し、怪しく牙をむく大虎を毅然と押さえつける武松の様子が描かれています。
北斎館で開催中の企画展「怪力の魅力」では、北斎の迫力ある人物表現をご覧いただくことができます。北斎流の描き方のコツを、ぜひ見つけてみてください。
学芸員ギャラリートーク
2024年12月14日(土)、2025年1月11日(土)
各日14時〜(要入館料)
2024年12月14日(土)、2025年1月11日(土)
各日14時〜(要入館料)
![](https://hokusai-kan.com/wp-content/uploads/2024/10/the_allure_of_superhuman_strength_sq.jpg)
「怪力の魅力」
The Allure of Superhuman Strength
▼会期:2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(火)
※翌1月1日(水)は時間短縮開館午前10時~午後3時までの営業となります。
The Allure of Superhuman Strength
▼会期:2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:12月31日(火)
※翌1月1日(水)は時間短縮開館午前10時~午後3時までの営業となります。
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