江戸の人々が愛でた植物たち | 信州小布施 北斎館

江戸の人々が愛でた植物たち2024年11月8日

 北斎館で開催中の企画展「北斎の植物図鑑」の開催期間も残りわずかとなりました。この企画展では、北斎館が所蔵する作品の中から植物が描かれたものを「図鑑」のようにご紹介しています。

 江戸時代には、生け花や盆栽、鉢植えなどによって植物を楽しむ文化が広がりました。北斎の作品を見ると、江戸の人々が暮らしの中に植物を取り入れていた様子を知ることができます。

「肉筆画帖」


 北斎が「肉筆画帖」に描いたのは、小さな陶器製の鉢の中に植えられた福寿草です。福寿草は、江戸時代から新春を祝う花として好まれ、多くの品種が生み出されたそうです。この他にも、朝顔やふきなどをはじめ、当時は珍しいサボテンなどの多肉植物なども鉢植えとして好まれました。

 また、江戸時代に遠州流という花道の宗家が出版した本には、様々な植物を生けた様子が記録されています。この本の挿絵を描いたのは、北斎の弟子であった菱川宗理です。現代にも通じる形で、生け花を楽しんでいたことが伝わってきます。

『松風挿花衣之香』


 江戸時代に描かれた作品から、人々の植物との付き合い方が見えてきます。ぜひ、当時の人々の暮らしを想像しながら作品を鑑賞してみてください。



「北斎の植物図鑑」展
Hokusai’s Botanical Atlas
▼会期:2024年9月4日(土)〜2024年11月10日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:会期中無休
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)

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