江戸時代のお花見スポットへ タイムスリップ! | 信州小布施 北斎館

江戸時代のお花見スポットへ タイムスリップ!2023年4月7日

 今年は桜の開花が平年より早いといわれていますが、皆さんはお花見を楽しみましたか?

 江戸時代の人々も今を生きる私たちと同じように、お花見を楽しんでいたようです。北斎の代表作である「冨嶽三十六景」シリーズの一つにも当時のお花見の様子が描かれています。

「冨嶽三十六景 東海道品川御殿山ノ不二」


 ここに描かれた御殿山は現在の品川区にありましたが、今ではこの丘陵は取り壊され、地名が残るだけとなりました。しかし、江戸時代に徳川吉宗によって桜が植樹され、かつては富士山と桜が一緒に楽しめる桜の名所でした。敷物を広げてお酒を酌み交わしたり、子どもを肩車したり、扇を手におどけたり……作品からは人々が楽しんでいる様子が伝わってきます。

 さらに、現在の北区にある飛鳥山も江戸っ子たちに人気の桜の名所でした。こちらの桜を植樹したのも、御殿山と同じく将軍・徳川吉宗です。そうした由来が作品中央に描かれた石碑に記されています。

『東都勝景一覧』(上巻)より「飛鳥山」


 北斎館で4月1日より始まる企画展「東都遊覧〜北斎と巡る江戸の町〜」では、こうした桜の名所を始め、江戸の名所の数々や当時の暮らしの様子を描いた作品をご覧いただけます。江戸時代にタイムスリップした気分で、江戸の名所巡りをぜひお楽しみください。


東都遊覧〜北斎と巡る江戸の町〜
▼会期:2023年4月1日(土)~2023年6月11日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし
(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


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