館長インタビュー vol.1 『時代を映す、北斎作品』 | 信州小布施 北斎館

館長インタビュー vol.1 『時代を映す、北斎作品』2022年10月14日

北斎館で開催中の企画展「秋のお宝大放出―北斎館名品展―」にあわせて、3回にわたって、北斎館館長・安村敏信へのインタビューをお届けします。


―この春、全国各地で様々な北斎展が開かれていましたが、北斎への注目が高まっているのでしょうか?

ここ数年、国内外で様々な北斎の企画展が開催されていて、北斎への熱が高まっているのを感じます。日本では、北斎と並んで歌川広重が有名ですが、この二人は、それまで美人画と役者絵だけだった浮世絵の世界に風景画というジャンルを確立したんです。

江戸後期になると五街道が整備され、人々が旅に出るようになります。旅ブームが起きる中で、広重の「東海道五拾三次」や北斎の「冨嶽三十六景」といった風景画が大ヒットしました。
これまであまり展示する機会がありませんでしたが、じつは北斎館では歌川広重など、北斎以外の名品も所蔵しているんですよ。

柳川重信 東海道五十三次 鳴海



―大ヒットした北斎や広重のシリーズ作品には、当時の時代背景が反映されているんですね。

まさにそうです。
北斎は富士山をくり返しモチーフに選んでいますが、富士山信仰が流行したことも背景にあると思います。今でも東京各地に、江戸時代に富士山に見立ててつくられた富士塚が5、60か所は残っているのですが、それだけ当時の人たちは富士山に特別の思い入れがあったのだと思います。

北斎も「冨嶽三十六景」シリーズを描いた後に、さらに『富嶽百景』という富士山を描いた版本を3冊出しています。北斎館では、これらの初版本を所蔵しています。初版本はなかなか手に入らない貴重なものなので、ぜひ見ていただきたいですね。

『富嶽百景』海上の不二


―ありがとうございます。次回も引き続き、開催中の企画展の見どころなどを伺っていきたいと思います!

秋のお宝大放出―北斎館名品展―
▼会期:2022年9月3日(土)~2022年11月13日(日)まで
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:なし(※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。)


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