スペシャルインタビュー小さな田舎町に美術館ができるまで③ | 信州小布施 北斎館

スペシャルインタビュー
小さな田舎町に美術館ができるまで③2022年4月1日

 特別企画として、北斎や小布施にご縁のある方たちへのインタビューを不定期でご紹介しています。
今回は、北斎館の立ち上げに尽力された飯沼正治(いいぬま・しょうじ)さんへのインタビューの第3回です。

―北斎の作品を長年研究されてきた飯沼さんにとって、思い入れのある作品はありますか?


 個人的なものになりますが、小布施の人たちと京都の展覧会に行ったとき、「これは」と思い、一目惚れした作品があるんです。


―これは……! 北斎の作品ですか?


 北斎が描いた絵の下絵です。全く同じ構図の絵を小布施で見たことがあったので、史料的な価値があると思いました。

―旅先の京都で小布施と繋がる作品に出会うなんて、すごい偶然ですね。北斎の研究をされてきたからこそ、その繋がりに気づかれたんですね。


 あとは、『北斎漫画』を見ると、北斎の偉大さがわかるような気がします。北斎は、まるで蚕が卵を生むように、次から次へと絵を描いています。

 実はそんな『北斎漫画』の版本を子どもたちにも見てもらえるといいなと思い、地元の中学校に寄贈しました。中学生の皆さんにも、自分なりの『北斎漫画』を描いてみてもらえたらなと願っています。


―地元の中学校に北斎の版本を寄贈されていたんですね! 『北斎漫画』は、北斎館でも展示していますので、ぜひ多くの方にご覧になっていただきたいです。
 北斎館立ち上げ当初を知る飯沼さんの貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。



※こちらのコンテンツは、メールマガジンの内容を再編集してお届けしております。 北斎館からの葛飾北斎に関する特集記事、限定キャンペーンなどの情報配信を受け取りませんか?


カテゴリー:スペシャルインタビュー

メールマガジン登録e-mail newsletter

北斎館からの葛飾北斎に関する特集記事、限定キャンペーンなどの情報配信を受け取りませんか?