北斎流の“おまじない”は災いを追い払う?!2020年4月17日
学芸員のAです。
ほかの美術館が次々と休館となる中…、北斎館もついに明日4月18日から5月6日まで休館することになりました。
展覧会もオープンしたばかりでなんとも残念ですが、このような状況ですので仕方がありません。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。はやくおちついてと願うばかりです。
願う…といえば、北斎は晩年自分の身に災いが降りかからないよう、ある“おまじない”をしていました。
そのおまじないとは、なんと「一日一枚絵を描いて破り捨てること」!
北斎は、一日一枚獅子や獅子舞の絵を描き、描き終わったらくしゃくしゃと丸めたり破って捨てていたといいます。
その理由には諸説あって、長生きをしたいので災いが降りかからないように…など。
これらの絵は日新除魔(にっしんじょま)と呼ばれています。
さささっと描いて捨てる…、その前に誰かが拾って残してくれたんでしょうね。
北斎館にも日新除魔(にっしんじょま)が残されていますよ。ああ、捨てられなくてよかった…!
みなさんも北斎のように一日一枚“魔除け”を描いては捨てる、そんなおまじないをしてみませんか?
コロナウイルスも退散できるかも?!
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