絵から読み解く!新編水滸画伝 | 信州小布施 北斎館

絵から読み解く!新編水滸画伝Exhibition

2022.11/19(Sat)~2023.1/15(Sun)

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【会期】 2022年11月19日(土)~2023年1月15日(日)
【入館料】 大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生以下 無料
【休館日】 2022/12/31
(2023年1月1日は午前10時から午前3時までのみ開館)
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。
この展覧会は、葛飾北斎の読本挿絵作品の中で最長の巻数を誇る大作『新編水滸画伝』を専門的にご紹介する展覧会です。
 「水滸伝」は中国明の時代に書かれた長編小説で、「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」とともに四大奇書のひとつに数えられています。宋の皇帝、徽宗の時代、盗賊団を率いる宋江を中心とした百八人の豪傑が梁山泊に集い活躍する物語を描いています。日本では江戸時代中期になると岡島冠山が翻訳した『通俗忠義水滸伝』をもとに多くの翻訳本が生み出されました。戯作者の曲亭馬琴・高井蘭山が編訳し、葛飾北斎が挿絵を描いた『新編水滸画伝』もその一つでした。
 『新編水滸画伝』は文化二(1805)年から出版された九編全九十一冊からなる長編読本作品です。「画伝」とあるように、それまでの文字による翻訳本とは違い多くの挿絵が加えられたことにより各場面をイメージしやすく、また緊張感あふれる場面は読者を大いに楽しませました。中でも序盤の挿絵、伏魔殿に封印されていた魔物が放出される場面は北斎の大胆な発想力と構成力が見事に表現された一図です。放射状に放たれる光の中に群魔が潜み、それに驚く人々の姿がリアルかつ劇的に描かれています。
 本展では水滸伝の壮大なストーリーを紐解く北斎の挿絵を多数展示します。馬琴や蘭山の文章を基に北斎によって視覚化された水滸伝の世界、そのキャラクターや情景をこの機会にぜひお楽しみください。

展示作品のご紹介

巻之一「伏魔殿壊て百八の悪星世に出」

巻之一「伏魔殿壊て百八の悪星世に出」

巻之五十三「黒旋風先陣して北京城 を伐」

巻之五十三「黒旋風先陣して北京城 を伐」

巻之二十一「武松景陽岡上に大虎を撃」

巻之二十一「武松景陽岡上に大虎を撃」

巻之六「大隊を呼起して都寺監寺盧智深を捉んとす」

巻之六「大隊を呼起して都寺監寺盧智深を捉んとす」

イベント情報

  • 【特別講演会】 『新編水滸画伝』の世界 ─北斎と馬琴、   あるいは「戯作」と「水滸伝」─

    【特別講演会】 『新編水滸画伝』の世界 ─北斎と馬琴、 あるいは「戯作」と「水滸伝」─

    11月26日㈯ 午後2時

    講師 板坂 則子先生(専修大学名誉教授)
    ■会場:北斎館 映像ホール
    ■定員:25名(予約不要、座席先着順)

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