読本が結ぶ縁 ―馬琴と種彦― | 信州小布施 北斎館

読本が結ぶ縁 ―馬琴と種彦―Exhibition

2022.4/2(Sat)~6/12(Sun)

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【会期】 2022年4月2日(土)~6月12日(日)
【入館料】 大人1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生以下 無料
【休館日】 会期中無休
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。
 読本挿絵を数多く手掛けた葛飾北斎(1760~1849)。その北斎と読本を通じて深い親交を持った戯作者が二人いました。それが曲亭馬琴(1767~1848)と柳亭種彦(1783~1842)です。北斎は二人が執筆した物語の挿絵を描き、生み出された作品は文化年間初頭に興った読本ブームを代表する傑作になりました。
馬琴は北斎と最も多くの作品でタッグを組んだ戯作者です。その関係は寛政4年(1792)、馬琴の黄表紙に北斎が挿絵を提供した時から始まりました。最初のヒット作は文化4年(1807)に刊行された伝奇物語『椿説弓張月』で、その反響を受けた馬琴と北斎はクリエイターとして地位を不動のものとしました。プライベートにおいても馬琴は北斎を自身の家に居候させるなど、二人は互いの実力を認め合う仲でしたが、挿絵の意見が合わず対立することも度々あり、その関係は次第に疎遠になっていきます。
一方、種彦が北斎とタッグを組むのは文化5年(1808)頃。種彦の才能を認めた北斎は、処女作『近世怪談霜夜星』で新人作家に対する挿絵とは思えない豪快かつ大胆な絵を描きました。また両者の年齢差は親子ほどもありましたが公私ともに親しく、種彦の日記には北斎と一日中遊ぶなど、頻繁に交流していたことがわかっています。
 本展では北斎が挿絵を提供した馬琴と種彦、それぞれの作品と挿絵を紹介するとともに北斎との関係や逸話などをご紹介します。絵師と戯作者、読本によって結ばれた縁がどのような作品を残したのか。ぜひご覧ください。

展示作品のご紹介

『椿説弓張月』

『椿説弓張月』

曲亭馬琴著

『そののゆき』

『そののゆき』

曲亭馬琴著

『新累解脱物語』

『新累解脱物語』

曲亭馬琴著

『三七全傳南柯夢』

『三七全傳南柯夢』

曲亭馬琴著

『阿波之鳴門』③

『阿波之鳴門』

柳亭種彦著

 

『近世怪談霜夜星』①

『近世怪談霜夜星』

柳亭種彦著

 

『近世怪談霜夜星』②

『近世怪談霜夜星』

柳亭種彦著

 

『勢田橋竜女本地』

『勢田橋竜女本地』

柳亭種彦著

 

イベント情報

  • サントリー美術館「大英博物館 北斎」相互割引のお知らせ

    サントリー美術館「大英博物館 北斎」相互割引のお知らせ

    「読本が結ぶ縁 -馬琴と種彦―」とサントリー美術館で4月2日(土)~6月12日(日)まで開催中の「大英博物館 北斎」の相互割引がございます。各会場受付窓口での当日チケット購入時にお申し出いただきましたら、それぞれのチケット提示で当日入館料を割引いたします。ぜひご利用くださいませ。
       

    ◆「読本が結ぶ縁」の割引(「大英博物館 北斎」チケット提示)
    一般 1,000円 900円
    高校生 500円 450円
    小中学生 300円 270円
    割引期間:4/2(土)~6/12(日)
    ※割引はご本人のみご利用いただけます。
    ※サントリー美術館メンバーズクラブ会員証提示でも割引になります。



    ◆「大英博物館 北斎」の割引(北斎館各種チケット提示)
    一般 1,700円 1,500円
    大学・高校生 1,200円 1,000円
    ※中学生以下無料

    割引期間:4/16(土)~6/12(日)
    ※割引はご本人のみご利用いただけます。
    ※三館共通入場券はご利用できません。



    サントリー美術館の展覧会の詳細はこちらをご覧ください。
    (※外部サイトへ移動します。)
    https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_2/index.html

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