なんという目だ!北斎には、世界はどう見えていた? | 小布施 北斎館

なんという目だ!
北斎には、世界はどう見えていた?2025年11月28日

 北斎館では、企画展「なんという目だ! 北斎にはこう見える」を開催しています。本企画展は、あらゆるものを絵に写しとった北斎の鋭い観察眼にスポットを当てています。今回は、担当学芸員の荒井さんに本企画展の楽しみ方をうかがいました。


―まず、今回の企画展について教えてください。

荒井:北斎は描写力がすごいと評されることも多いのですが、その背景には北斎の観察力の高さがあるのではないかと思います。今回の企画展では、北斎の目にどう見えていたのかに着目して、作品をご紹介しています。

―企画をするときに、工夫されたところはありますか?

荒井:展示を構成する際に、美人画や風景画といったジャンルで分けるのではなく、「風と雲」「光と影」「爆発と崩壊」「水と波」「火と炎」の5つのテーマに分けました。テーマは、子どもから大人まで、直感的にイメージしやすいものを意識しています。

―面白い切り口ですね。荒井さんのおすすめの作品を教えていただけますか?

荒井:ぜひ見ていただきたい作品の一つが「宝永山出現」です。富士山が噴火したときの爆発によって吹き飛んだ瓦礫や木片、それに驚く人々の表情など、迫力ある一瞬を捉えています。

『富嶽百景』初編 宝永山出現


荒井:それとは対照的な作品もあります。ここにも富士山が描かれていますが、どこにあるかわかりますか?

『富嶽百景』初編 田面の不二


―逆さ富士ですか?

荒井:そうなんです。波一つなく凪いだ水面に富士山が映っています。そこに、飛び立つ雁が描かれることで「静」と「動」が混在し、構図の面白さが光る作品です。

―今回、企画展を紹介する小冊子も作成されたと聞きました。

荒井:はい。小冊子では、展示した作品の中から、学芸員のおすすめの作品をご紹介しています。若い世代の方も手に取りやすいように、親しみやすい表現を意識して解説を書きました。

―どんなときに手に取ってもらいたいでしょうか?

荒井:これを見ながら展覧会を見てもらえると、作品をより一層お楽しみいただけると思います。絵を見るだけでも楽しい冊子になっていると思うので、展覧会を持ち帰るような気持ちで、ご自宅でも楽しんでいただけたらうれしいです。



なんという目だ! ―北斎にはこう見える―
What an Eye!:The World as Hokusai Saw It

▼会期:2025年10月11日(土)~12月7日(日)
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,200円、大学生・⾼校⽣500円、小中学生300円、小学生未満 無料
▼休館日:会期中無休
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。
※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。


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