北斎を魅了した天舞う瑞獣 ―龍・鳳凰― 学芸員による見どころ解説 | 小布施 北斎館

北斎を魅了した天舞う瑞獣 ―龍・鳳凰― 学芸員による見どころ解説2026年2月27日

 北斎館では、企画展「北斎を魅了した天舞う瑞獣 ―龍・鳳凰―」を開催中です。さらに開催期間中は、三人の伝統工芸職人によるアート作品を特別展示しています。今回は、この企画を担当した学芸員・荒井さんに展示の見どころなどをうかがいます。

―今回の企画展の見どころを教えてください。

荒井:今回は北斎が描いた龍と鳳凰を中心として、めでたいことの兆しとして現れるという瑞獣をテーマにしています。第1展示室では、版本を中心に北斎が描いた龍や鳳凰の姿をご紹介しています。たとえば、『諸職絵本新鄙形』という様々な職人のために寺社仏閣の写法などを示した教科書には鳳凰をあしらった図案が描かれています。北斎館が所蔵している祭屋台の花形の部分にも鳳凰がデザインされていますが、よく見るとこの鳳凰と顔つきが似ているんですよ。

『諸職絵本葛飾新鄙形』

 

そして、北斎は故事古典に詳しく、そうしたお話をもとにした龍の姿をしばしば描いています。たとえば、和気清麻呂という公卿が身の丈三丈(約9メートル)にもなる満月のような形をした大神と対面したという伝承があります。北斎は、この場面を満月のような姿の神様ではなく、あえて龍の姿にアレンジして描いています。巨大な龍を描いたことで画面に迫力が出ますし、緊張感が生まれていると思います。

『北斎漫画』十三編 和気清麻呂と大神

 

―特別展示として、現代の工芸作家によるアート作品も展示しているそうですね。

荒井:そうです。漆芸作家の島本恵未さん、江戸更紗職人の中野史朗さん、京焼き職人の野原美恵さんに、北斎が描いた龍や鳳凰をイメージして作品を制作していただきました。制作の様子なども合わせて、第二展示室でご紹介しています。

―どうして、このお三方に依頼されたのですか?

荒井:今回は、日本各地の職人さんたちとお仕事をされている株式会社「和える」の矢島里佳さんにご推薦いただきました。私たちも実際にそれぞれの方の工房を訪ね、伝統工芸の技を引き継ぎながらきらりと光る独特のセンスをお持ちの方たちだと感じました。

―この会場でしか見られない作品、ぜひ見ていただきたいですね。最後に、おすすめのグ ッズを教えてください。

荒井:アートボトルはおすすめです。今回展示している作品の中でも人気がある「富士越龍」がデザインされています。美術館で見た作品を気軽に持ち歩けるというのが魅力的だと思います。天に昇っていく龍の姿も縁起が良くて、運気が上がりそうです(笑)。

―ありがとうございました。企画展は2026年3月26日まで開催中です。ぜひお楽しみください。


入荷後すぐに完売となる程の人気商品
タイガー魔法瓶 アートボトル
(富士越龍/金黒)




北斎を魅了した天舞う瑞獣 〜龍・鳳凰〜
Auspicious Flying Beasts

▼会期:2026年1月24日(土)~3月29日(日)
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,200円 高校生・大学生500円 小中学生300円
▼休館日:なし ※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。

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