北斎が小布施に残した傑作 天舞う龍と鳳凰 | 小布施 北斎館

北斎が小布施に残した傑作 天舞う龍と鳳凰2026年1月30日

 北斎館では、1月24日より企画展「北斎を魅了した天舞う瑞獣 ―龍・鳳凰―」を開催しています。瑞獣(ずいじゅう)とは、めでたいことの兆しとして現れるとされる特別な動物を指します。なかでも龍と鳳凰は、北斎が様々な作品に繰り返し描いたモチーフです。

 
 主に東アジア諸国で信仰される瑞獣である龍と鳳凰。日本の各地で、龍は水を司る神様として祀られています。また鳳凰は「世界が平和な時にだけ現れる」とされ、泰平や吉祥の象徴として古来より崇められてきました。そうした強い力を持つ存在である龍と鳳凰に、北斎も魅力を感じていたに違いありません。

 晩年の北斎が龍や鳳凰を描いた作品のなかには、北斎館がある信州小布施にゆかりがあるものもあります。天保13(1842)年、北斎は83歳のとき、初めて小布施に訪れました。小布施の豪商農・高井鴻山の支援を受けながら滞在した北斎は、鴻山の依頼を受けて、小布施の東町祭台の天井絵に「龍」と「鳳凰」を描きました。燃えるような紅に舞う龍と、暗い藍に浮かぶ鳳凰が対照的です。

東町祭屋台「龍」「鳳凰」

 

 さらに、89歳になった北斎は、鴻山の菩提寺である岩松院の天井に大きな鳳凰の絵を描きました。

「岩松院天井絵鳳凰図下絵」(岩松院提供)

 

 また、最晩年に描いた「富士越龍」の署名には「嘉永二年正月辰ノ日宝暦十庚辰ノ年生」と書かれており、辰年生まれだった北斎の「辰」=龍へのこだわりが垣間見えます。こちらは、北斎館の所蔵作品のなかでも人気が高く、よくお問い合せをいただく作品でもあります。フランス・ナントへの出品や作品保存の観点からしばらく展示できませんでしたが、今回の企画展では久しぶりにご覧いただくことができます。

「富士越龍」

 

 さらに、特別企画「北斎×伝統工芸 ―北斎に挑む現代の工芸作家たち―」として、伝統工芸作家・職人たちが本展覧会のために、北斎作品をモチーフにした特別作品を制作。北斎の晩年の傑作である東町祭屋台天井絵「龍」・「鳳凰」をもとに制作した伝統工芸の技が光るアート作品を展示します。

 1月31日(土)14時〜は作品を制作した作家たちによるトークショーを開催予定です。詳しくはこちらをご覧ください。



北斎を魅了した天舞う瑞獣 〜龍・鳳凰〜
Auspicious Flying Beasts

▼会期:2026年1月24日(土)~3月29日(日)
▼開館時間:午前9時~午後5時(ご入館は午後4時30分まで)
▼入館料:大人1,200円 高校生・大学生500円 小中学生300円
▼休館日:なし ※臨時休館がある場合は別途ご案内をいたします。何卒ご了承くださいませ。

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