超絶技巧 摺物の世界 | 信州小布施 北斎館

超絶技巧 摺物の世界Exhibition

2018.4/1(Sun)~6/10(Sun)

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【会期】 2018年4月1日(日)~6月10日(日)
【入館料】 大人1,000円、高校生700円、中学生以下無料
【休館日】 会期中無休
摺物は版画の一種ですが、絵双紙屋などで販売されるものではなく、仲間同士に配るものです。

俳諧や狂歌の仲間たちは連というグループを作り、その身内に摺物を配りました。彼らは裕福であったので、摺物の絵具や彫りの技術・摺りの技術に糸目をつけず、ほかの連に負けないような最高のものを求めました。そのため摺り物には超絶技巧が施されたのです。

明和二、三年(1765・6)には江戸で絵暦の交換が大流行し、従来浮世絵版画で行われていた三・四色の摺りではなく、もっと色数を使ったものの工夫が求められ、その図柄制作に浮世絵師が起用されました。

絵暦とは、陰暦で一ヵ月が三十日の「大の月」と二十九日の「小の月」が訪れ、その順番が毎年変わるので、絵柄の中に判じ物のように大小の月を書き込んだものです。

この要求に応じたのが、鈴木春信で、多色摺の絵暦を完成させました。これが錦絵の始まりです。

その後、天明期(1781〜89)に狂歌連による狂歌摺物が大流行し、喜多川歌麿や鳥居清長、勝川春章といった一流の浮世絵師にその制作が依頼されるようになりました。

葛飾北斎も寛政七・八年(1795・6)頃から宗理の名で盛んに摺物制作にいそしみました。

当館には、この北斎による摺物が多数収蔵されていましたが、その全貌を今回初めて公開いたします。

展示作品のご紹介

宝船

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