平成27年度 冬の企画展

北斎館新館落成記念特別展
北斎と冨嶽

北斎の冨嶽三十六景と広重の冨士三十六景

 

北斎と冨嶽【会期】
平成27年12月18日(金)~平成28年3月29日(火)

[前期]平成27年12月18日(金)~平成28年2月2日(火)

[後期]平成28年2月5日(金)~3月29日(火)

【開館時間】
午前9時~午後5時(11月3日まで)
※ 平成28年1月1日(金)は午前10時~午後3時
※ 入館は閉館時間の30分前まで

【入館料】
大人1,000円、高校生700円、中学生以下無料

※ 平成28年2月3日(水)・4日(木)は展示替えにつき一部閉室いたします。なお、祭屋台展示室とミュージアム・ショップは無料でご利用になれます。


江戸浮世絵界を代表する二大絵師、北斎と広重
風景画を確立した二人の巨匠が描く霊峰富士の競演

 

冨嶽三十六景 山下白雨古来、富士山は霊峰として崇められ、奈良平安の時代より詩歌、絵画などさまざまにとりあげられてきました。日本人にとって、富士山は心の拠り所とも言えます。

葛飾北斎はこの富士山を題材に、名作「冨嶽三十六景」や「富嶽百景」を世に送り出しました。 一方、「東海道五拾三次」で有名な歌川広重は、嘉永年間に「不二三十六景」、安政年間に「冨士三十六景」のシリーズをそれぞれ発表しました。

江戸庶民の間で富士山詣が盛んになり、やがて一大ブームとなりました。こうした庶民の流行を背景に、二人の浮世絵師は、江戸や東海道の各地、甲州や信州から見た富士の風景を競うように描いていったのです。

冨士三十六景 駿河三河之松原北斎の代表作「冨嶽三十六景」では「凱風快晴」「山下白雨」などにみられる富士の威容をクローズ・アップで描いたものや、「神奈川沖浪裏」「尾州不二見原」のような幾何学的な構図との取り合わせで描いたものなどがあり、富士山のさまざまな姿がみられます。

これに対し広重は、「不二三十六景」や「冨士三十六景」で遠景に富士を描きながら、その色使いや構図によって自然の美しさを感じさせる詩情豊かな作品を生み出しています。

北斎も広重もこれらのシリーズで富士山を主題に描くとともに四季や一日のうつろい、町の人々の生活などをいきいきと描いているのも見所です。また、北斎・広重ともにそれぞれ同じ地名をテーマに描いた作品があり、対比の面白さもご覧いただけます。

さらに肉筆では、葛飾北斎晩年の名作「富士越龍」をはじめ、仙厓義梵・鳥文斎栄之など江戸時代の絵師たちによる富士山の作品もあわせて紹介します。

ぜひ多彩な富士山の姿をご覧ください。