平成27年度 秋の企画展

北斎とその弟子たち ― 葛飾派の活躍

北斎とその弟子たち

【会期】
平成27年10月16日(金)~12月15日(火)

【開館時間】
午前9時~午後5時30分(11月3日まで)
午前9時~午後5時(11月4日から)
※ 入館は閉館時間の30分前まで

【入館料】
大人1,000円、高校生700円、中学生以下無料

 


変遷する北斎の画風に影響を受けた弟子たち

俵屋宗理 梅下の鶴

俵屋宗理 梅下の鶴

葛飾北斎(1760~1849年)は江戸時代後期の天才浮世絵師。彼は19歳の安永7(1778)年に勝川春章に弟子入りし、勝川春朗として浮世絵界にデビューします。

その後、勝川派を離れ、江戸琳派の俵屋宗理(二代)を経て、40歳の時、「北斎辰政」を名乗り、葛飾派とも呼ぶべき独自の画風を確立していきました。

その後「戴斗」「為一」と画号を次々と変え、読本の挿絵や絵手本『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」や「諸国名橋奇覧」などの浮世絵版画に天才ぶりを発揮します。晩年の天保時代には、画号を「前北斎為一」「画狂老人卍」とし、古典を題材に肉筆画を描きました。

さらに83歳のとき、突如小布施を訪れ、豪農商高井鴻山の要請により、2基の祭屋台の天井絵「龍」「鳳凰」図、「男浪」「女浪」図を描きます。さらに水滸伝の登場人物皇孫勝(公孫勝)と応龍の木像製作、また岩松院の天井絵など最晩年の傑作を残します。

時代の変遷とともにさまざまに変化していく彼の画風は、数多くの弟子や門人を育て、それぞれが独自の画風を創造していきました。

 


蹄斎北馬 桜下太夫立姿

蹄斎北馬 桜下太夫立姿

北斎と弟子たちの競演

今回の特別展では、北斎の壮年期から晩年にいたる代表作、とりわけ「菊図」双幅・「富士越龍」を始めとする肉筆画の名品の数々が展覧されます。

弟子たちでは、葛飾派の双璧と言われ、狂歌絵本や摺物に定評があった魚屋北溪の「関羽」と肉筆美人画を得意とした蹄斎北馬の「桜下太夫立姿」など、さらに北斎の娘応為の「竹林遠見富士」などが注目されます。このほか二十数名にも及ぶ北斎の弟子たちの個性的な肉筆画や版画・版本などが一堂に会します。

この機会を見逃すことなく北斎と葛飾派の作品をご堪能ください。

 

 

 


葛飾応為 竹林遠見富士

葛飾応為 竹林遠見富士

【企画展示室】

北斎の春朗・宗理・北斎・戴斗・為一・画狂老人卍など各時代の代表作である役者絵・摺物・物語絵・風景画・花鳥画・版本などに加えて各分野の弟子たちの作品もあわせ葛飾派の成立と発展をテーマに展示。

【肉筆第一展示室】

葛飾派の双璧である北溪・北馬、北斎の三女応為を始め、北寿・北曜・為斎・雷洲・辰斎・北鼎・北明・北子・北岱・墨僊・五清・秋・遊馬・北山・北鷹・鴻山・葛斎等の肉筆画を中心に展示。

【肉筆第二展示室】

葛飾北斎肉筆名作選として、当館所蔵の「菊図」双幅・「富士越龍」を始め、宗理・北斎・戴斗・為一・画狂老人卍など各時代の代表作など数々の肉筆名品を展示。