平成25年度 夏の企画展①

平成25年度 夏の企画展
日 時:平成25年6月1日(土)~ 平成25年9月10日(火)
午前9時~午後6時(8月31日まで)
午前9時~午後5時30分(9月1日から)
入館料:大人500円、高校生300円、中学生以下無料

 

 


1階第一展示室(企画展示室)・第三展示室(肉筆展示室)

「夏の肉筆名作選」

西瓜春から夏に季節が移り、江戸の人々は暑さを避けるため、さまざまな知恵で夏を乗り切りました。西瓜など夏を代表する食べ物、納涼を過ごす人々などを葛飾北斎は描いております。また、「八朔太夫」のように、吉原の太夫の行事といった江戸の風俗を伝えております。
 
「八朔太夫」は元禄の頃の遊女、高橋太夫が病気を押して旧暦8月1日(八朔)に白無垢で揚屋入りを果たした故事とも、天正18年(1590)の徳川家康の江戸入城を祝い、諸侯が白帷子で登城した故事に由来するともいわれております。今回は当館所蔵の肉筆画の中から、夏にまつわる題材の作品を中心に紹介します。


1階第二展示室(版画展示室)

水辺の風景―「諸国名橋奇覧」と「諸国瀧廻り」を中心に―

(6月1日~6月30日まで)
葛飾北斎の描く水辺の風景は、ベロ藍(プルシャン・ブルー)の美しい青さが印象的です。北斎は水の動きを克明に描写しました。まさにこの描写はレオナルド・ダ・ヴィンチに匹敵するほどです。
 
当時、江戸の人々は旅行がブームになり、日本全国の名所を描くことで、江戸の人々に夢を与えました。今回は橋を題材にした「諸国名橋奇覧」と滝のシリーズ「諸国瀧廻り」を中心に、水をテーマにした版画作品を紹介します。


1階第五展示室(学習資料室)

北斎読本の世界―『椿説弓張月』と『新編水滸画伝』―

(~6月30日まで)
葛飾北斎は曲亭馬琴などの戯作者と組んで、江戸時代の長編小説というべき読本を多く制作しました。読本は江戸の庶民の間で広く読まれました。
 
読本の多くは、中国や日本古来の伝説・物語などをもとに、独自の物語に展開されています。英雄豪傑たちが活躍する場面を見ると、墨の濃淡などの表現から画面構成に至るまで、まさに現在の劇画に通じるものがあります。
 
今回は『椿説弓張月』『新編水滸画伝』の名場面を中心に、「冨嶽三十六景」とは一味違う北斎の読本挿絵を紹介します。